珀 種牛への道
4/2の昨日、珀はとうとう買われていきました。それも種牛候補として。
買われた、というより種牛候補生を検査・育成していく畜産試験場というところへ連れて行った、というのが本当で、珀を朝から車に積み込んで行くのでした。積み込みの準備をしていると、近所の和牛を生産している方々が続々と集まってきて、総勢20人ぐらいのわいわいがやがやの送り出しになってしまいました。和牛生産を一生涯していても、種牛候補生を送り出すことはまず無いため、今回の珀はいかに稀なことだと知っているからでしょう。確かに、宮崎県内で100000頭いるの母牛の中で、350頭が優秀基礎母牛として選定され、そこから生まれたオスの中で、体格検査をパスした年間23頭だけが候補生として今回のように買われるそうです。皆さんの暖かい声援の中、連れて行くこととなりました。到着してみると他に3頭いており、今年23頭の内の4頭だそうです。我々は1時間で着くところなので、余裕で出てきたのですが、他の方は3時間以上かけてきているそうで、人も牛も大変な道のりを来たのだなと。しばらくすると10人ぐらいの方々に囲まれて、それぞれ検査、見られたり触られたり、歩かされたりとして程なく終了。別室で30分ぐらいの審議があり、全頭合格で個別に購入金額が告げられました。普通のセリ市での金額よりはるかに高い金額での提示でした。でも今回は金額よりも名誉のほうが上回っているため、あまり気にはなりませんでした。そんなしている中、珀は疲れている様子でしたが、どちらかというと早く家に帰って運動場で軍団と遊びたいようでした。手続きも終わって珀は、この試験場で次の増体検査に入ることになっていて、ちっちゃな箱庭の付いた個室に連れて行きました。とても走り回れるところではなさそうなので、ちょっとがっかりかな。ここでは16週間皆と同量の餌を食べて、いか程体格が増体していくかを見られ、再審査で23頭から9頭に絞られるそうです。ここで選ばれるといよいよ種雄牛センターというところへ行き、試験交配といった種牛へと近づいていくそうです。今後が楽しみな珀、春の桜の咲くころ新しい門出でした。ちなみに、珀は種牛用の名前に変わりました。「 福桜王 」と。
試験中の8月末頃まではいつでも見に行けるそうなので、たまには見に行ってみようと思います。
今日、我が家の軍団は相変わらず走り回っていましたが、さすがに珀が一頭少なくなると物足りない様子でした。
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コメント
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作ろうとしても 絶対できないことに一年目から出くわした この運とか、縁とか、、ありがたくもすごいことですね 名前もりっぱになった福桜王 がんばれ!
投稿: くろくろ | 2008年4月 3日 (木) 22時46分