田植え2010
口蹄疫で気持ちを翻弄される中、着々と時期は近付いてきて、なんとかこぎつけました。と言っても相変わらず少ない田んぼです。今年は3反(30アール)の田んぼに植え付けしました。去年とは打って変わって大雨の時期となり、水には困らず、逆に多すぎて困る結果に。でもやっぱ梅雨って必要と感じる一面です。
田んぼには前作として、牛のエサとなるイタリアンライグラスという牧草を作っているので、まずそれの収穫から開始となります。5月にいい天気の日が続いたので、一気に刈り取って、ロールにしました。
次にたい肥の投入。家にたまった牛のたい肥を1反に約3トン。これをきっかけに、まず掘り起こし。
次に肥料の投入。石灰、ヨーリン、肥料、そしてケイカルをそれぞれ散布し、2回目の掘り起こし。
再度、1週間程度間をおいて、掘り起こし。前作のイタリアンライグラスの根を粉砕し、土に戻してやる必要があるのです。当然この間、田んぼには畔(あぜ)がありますので、そこの雑草刈り取りが必要です。これが結構きつい。1反に1時間、エンジンの草刈り機を背負っての作業には少々難ありですね。
水入れして、代掻き。土と水を攪拌して、沈殿したところへ次の日に植え付けとなる。当然全体がフラットでないと、植え付け時に深かったり浅かったりしますので、とーっても難しい作業です。
次の日にやっと田植えとなります。苗はというと、最近はJAで作ってもらうので取りに行くだけ、便利になりました。苗作りは手間ですからね。(どーみても、ニセモノ農家の感じがしてくるのですが。)やっと季節労働者の田植え機に登場願って、少しの準備体操ののち、作業開始。今年も文句ひとつ言わずに作業に従事してもらいました。また来年よろしくzzz。年間労働時間、6時間ぐらいかな?
無事写真の通り、植え付けが完了しました。約2か月の作業ですが、牛飼い作業と天候と相談をしながらなので、これでも結構きついですね。作業員1名ですから。
今年はというと、内容に少し変化を付けています。1つはケイカルという肥料の追加。もうひとつは植え付け幅の変更。ケイカルは稲の茎葉を強くして、いもち等の耐病性をもたせ、倒伏に強くなるというもの。そして植え付け幅を広くして(20cm→23cm)通気性、日射量を増加させ、同じく耐病、体力を付けさせるというもの。ケイカルは例年入れていないのですが、農業新聞にケイカルを例年の2倍入れて1トン取りという記事があったので参考に。植え付け幅は、現代農業という雑誌に紹介があって、スケスケでいいと。昨年はまあまあの出来でしたが、一昨年の2008は散々たるものだったからです。毎年進化を続けないとおもしろくないです。農作業は脳作業。これも「農業への道」の一つですから。
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コメント
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せかいちゃんやら、牛さん達の動画ありがとうございます
私は最初の、柵を倒したらお母さんが振り返ったとこが好きです
田植えおつかれさまでした
なんか見たことあるような風景でホッとしましたよー
高速バスで帰る時に通る付近だなーと思いながらみてました(笑)
蒸し暑くなってきてますので、無理はされないでくださいね
投稿: 三股出身 | 2010年6月29日 (火) 23時18分