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2010年6月 1日 (火)

支援とは?再開、廃業、転職の問題点。口蹄疫撲滅そして復興へ

国の防疫対策にご協力頂いている農家さま、拡大防止にご協力大変感謝しております。皆さまのおかげで、こちら都城地区でも感染しないでおります。

このまま感染せず、解除の際には、再度牛飼いに励んでもらえるよう、元気な宮崎牛素牛を用意しておきますので、ご安心ください。

国、県の支援、補償が持ち上がりつつある中、自分なりに課題と思われることを記してみました。なんかもっと隙間に課題があるような気がするのですが。

課題
(再開)
1,牛舎の牛入れ解除の日が不明。どの段階から何日とか、何年とか。口頭なのか、書面通知なのか、申請許可方式なのか。
2,餌の確保ができない。飼料畑はあっても、できるのに4~5カ月かかる。サイロなら更に2か月。購入なら更に費用がいる。
3,飼料畑が埋却地で飼料畑が無い、又は減った。又は確保ができない。新たな借地、購入の費用がいる。
4,素牛の導入が困難。宮崎の血統の入った素牛の絶対数が確保できない。購入時は高騰し、頭数確保できない。
5,素牛導入先が遠距離となり、移動、運搬等の余分な費用が必要。
6,埋却地の雑草管理を誰がするのか不明。また、その費用。
7,導入素牛もほとんど種雄牛5頭のため、種付けが限定される。次の世代ももっと限定される。
8,初産の子牛を自家保留した場合の収入が入らない。
9,所得税、住民税、固定資産税の支払いが困難。
10,国民年金の支払いが困難。
11,借金の支払いが困難。

(廃業)
1,廃業時は、支援金が無い。早期退職迫られたのと同じで支援要。
2,機械・牛舎の借金があり支払い困難。
3,牛舎解体の可否がいつなのか不明。
4,牛舎の解体費用が確保できない。
5,不要機械の売却先が見つからない。現金化できない。安価化。
6,サイロ、ロールの買い手が見つからない。
7,飼料畑の担い手が見つからない。
8,従業員の雇用。
9,農業者年金の繰り上げ給付年齢に届かない。

(転職)
1,他の農業に移る場合、必要な施設、機械、田畑の確保に費用がいる。
2,収入が入るまでに期間が開く。
3,転職の支援金が無い。

※追加

(保健衛生)

1,心と体のケアが必要で、心身症として通院、又は入院することは労災扱い。

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コメント

口蹄疫は終息してからもいろいろな問題をはらんでいるのだと改めて気付かされました。
宮崎牛は日本の財産だと思いますので、存続を強く願っておりますが、畜産農家の方はご高齢の方も多く、再開・廃業・転職のいずれも多難な道のりであることがわかりました。どうしてこんなに拡大するまで政府が放置しておいたのか、改めて憤りを感じております。
私個人にできることは、寄付・募金等で支援すること、そしてこの件をできるだけ多くの方に知っていただくよう拡散活動をすることぐらいですが、畜産農家の方々、絶対に負けないでください。
心ある日本人は、みなあなた方を応援し、宮崎の畜産業の一日も早い復活を心から祈っております。

明晰な箇条書きを読んで、これをこのまま
東国原知事に読んでもらえれば…と思いました。
言葉は悪いですけど、酪農素人の知事へ
(再開)にはこれだけの資金が必要なこと、
残念ながら(廃業)される方への補償などの
懸案のたたき台になるんじゃないかと。
無念の思いで廃業を決めた方の、資材等の
買い上げ、従業員さんの退職金・雇用…
考えるべき事の多さに、読んだだけでも
ため息が出ます。そしてお考えの深さに
頭が下がります。

署名して祈るくらいしかできませんが、
またお知らせください。
当地青森では、『台風でも落ちなかった林檎』
なんて売り出したりしてました。今から脳天気
不謹慎かもしれませんが、時期がきて
サバイバル・ビーフ、ミルクなんて通販して
もらえたら買いますから。寄付金上乗せで。

昨年の暮れに繁殖牛4頭から牛飼いを始めた者ですが、正直甘えすぎではと感じてしまいます。特に再開に関しての4、5、7、8は自分には当たり前の事です。 心を痛めているのは非常に理解できるのですが、九州及び中国地方の方も相応の被害を被っています。畜産県の意地を見せてほしいものです。

私には、小額ながら義援金を送る以外に手立ては考えつきません。 そして、無責任と知りつつ、頑張って下さいとしか言えません。

そして、この災禍は民主党の韓国優遇政策が原因(去年9月の韓国産食用ブタや稲藁の禁輸解除、宮崎選出の民主党議員による韓国留学生の農家への押し付け、災禍が広がっていく際に農相が対策を放置、農相の非人道的発言、副大臣の種牛から殺せ発言など・・)である疑いが濃いので、それを究明して国家に損害賠償を要求する以外に復興資金を調達する方法はないのではないか?と思います。 もちろん、国家の金=税金ですから、災禍を引き起こした民主党議員の責任追及と厳格な処罰も必要ですが。

そして、たぶんその民主党関係の輩だと思いますが、人として見るに耐えない暴言を吐く輩がいます。
http://kusuriyasan.asablo.jp/blog/2010/05/24/5109525
このサイトで見たのですが、『畜産関係者』と名を騙る奴が、法律に従って種牛5頭を殺処分しろ!と主張しています。 その中に、宮崎の種牛を侮蔑する発言がありました。

>宮崎の宝と言っても所詮一地方の種牛にしか過ぎませんし、他の県には宮崎の種牛と紙一重の差の牛が掃いて捨てるほどいますから、ご心配なく(笑)

これが『畜産』に携わる人間の口から出る言葉でしょうか? この言葉には、赤松のあの言葉位に腹が立ちました。

私には遠い親戚に宮崎在住の者がいますので、その厳しい状況は少しづつ入ってきますが、その被害に遭われている『畜産』関係者の身分を語り、こんな鬼畜な言葉を吐く奴がこの国にいるってこと自体が許せないです。
でも、追い詰められた者がやりそうな事だな・・とも思います。

私は、原因究明をして災禍を引き起こした者(民主党)に責任を取らせ、国家賠償法に基づいて計画的に復興のレールを敷いていく以外に再建の道は厳しいと思いますが如何でしょう?

新規就農者さん、ご指摘のコメントありがとうございます。おっしゃる通りで、それは自分の経費の中での話ではないかと、いうことだと思います。ただ、今回は日本でも初めてのワクチン接種という国の防疫処置が実施されたということで、何も具体的な補償の説明が無いまま、実施されています。国の政策に対しては補償という処置がされるべきで、今日時価評価基準が提示されました。更にこの前、経営再開支援策なるものも出ていますが、トータルすると、本当に再開にまでこぎつけることができるかどうか、ということを確認したいのです。これをしておかないと、もし、次の口蹄疫、BSE等が出た際に、前例となるのが宮崎なので、皆でしっかりチェックしておかないといけない内容だと思っています。

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