TPPって本気なの?
ニュース、新聞各紙で連日報道されているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、かなり気になる。
関税の全面撤廃による貿易自由化を目指すというもの。今、太平洋を取り巻く米国やオーストラリアなどの9ヶ国が交渉中なので、いま入っておかないと乗り遅れて、輸出額が減るというもの。そして、関税を無くした安い輸入品を、消費者が購入できるらしい。来月のAPEC首脳会議で参加表明をしたいらしい。現在、そのための経済効果、関連産業への影響を試算中である。
当然、農産物の輸入関税が緩和され、消費者は安い外国産農産物を買うことができ、メリットがあるだろう。そして、国内の農産物も輸出がし易くなるだろう。
でも、はたして日本の消費者は外国産の農産物を食べたがっているのだろうか。それは安いから?日本人は国産の農産物が高いから食べないのか?じゃぁ国産の農産物が安かったら食べるのでは?変に外国産の農産物が格安で入ってくるので、そちらを手に取るから、国産は売れなくなる。そして国産が高くなる。国民全員が国産の農産物を食べるようになれば、国産も安くなるのに。
今回のTPP参加で、食料自給率が14%に減少し(目標50%だった)、340万人の雇用が失うと試算されている。国内農業に壊滅的な被害が出ると、農業各団体が反対を表明している。
私は、この数字をみて思うのは、農業が壊滅するのが怖いのではない、「日本人が食料をつくれなくなる」、というのが最も重く、怖い。いま、やっと農業に目を向けてくれて、若い人たちが就農を目指し、そして活躍してきている。それは農業に魅力を感じたからで、これから伸びていくところだった。このやる気の芽をここで摘んでしまうと、誰も農業はしなくなり、外国産がスーパーに並び、そして国産が消える。
食料をつくれなくなった日本人は、生きる基礎となる「衣・食・住」の食を外国に握られ、結局、国内の輸出産業物が買いたたかれるようになるのに。
誰の為のTPP参加なの?
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