« 牛とさる | トップページ | ぎおん、渦、のセリ市結果 »

2010年11月10日 (水)

土を食べる牛、牛が食べる土?

  運動場へ出ていくと、決まって土を食べています。

運動場の隅の方、木の根元の地肌が見えているところを、みんなしてむしゃむしゃ毎日食べています。近づいていくと、気のいいやつは私を舐めてくるのですが、服は土でドロドロの真っ黒にります。口の中も真黒です。見ていると、ずーとは食べなくて、10分くらいで納得するようです。ついでに木の根っこをかじっています。木が「コラ~っ」て言ってるようです。

その土はというと、この都城地域に広く分布している、「黒ボク」そして「ボラ土」ですね。その昔、霧島山の噴火による火山灰が堆積しできた土のようで、耕種農家さんからすると、作物が作りにくくやや問題のある土のようです。

そこで「牛が食べる土」をネットで検索してみると、出てきますね、おもしろい記事が。神戸新聞に2010/5/10付けで(あの口蹄疫中に)、「土食べさせ牛元気に」 県立農技センターが実証、と題して紹介されています。肥育牛の主な死因である脂肪壊死が減少したと。効果は記事の通りですが、気になったのは、「牛舎がコンクリート化し、牛が土に触れる機会がなくなっている」と指摘、とあります。

神戸新聞 2010/5/10 「土食べさせ牛元気に」 県立農技センターが実証

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002966347.shtml

現在の畜産は、経済重視をつき進めた結果、多頭化の上、牛舎内で繋ぎっぱなし、敷料はコンクリートの上にノコ屑やわら、もみ殻等で、土に全く足を置かなくなってきています。養豚に至っては密閉コンクリート舎でウインドレスと外界とは無縁の生活を強いられています。(詳しく知りませんのでこれぐらいで)。結果、疾病が多発し、繁殖に影響が出て、経営を圧迫する結果に。私の農場が、特別疾病が減少したとか、繁殖成績が良いとかはつきとめていませんが、牛自身が土を求めていることは確かなようです。

牛も、もっと牛らしく、そして自身の免疫力で体を維持していくような、牛の飼い方があるような気がします。

P1050443

みんなしてむしゃむしゃ。

P10504482

ここだよ、ここがいい!

P1050450

P1050444

こよみ、口が黒いよ!食べた?

 

因みに、我が家は土を販売しておりませんのであしからず。だからと言って、田畑の土は農薬、化学肥料、他が混入しているので考えない方がいいですよ。

因みに、土を食べるのに、年齢制限は無いようです。

因みに因みに、牛が腹をすかしているのかも、口寂しいのかも、食べてるふりかも・・・

« 牛とさる | トップページ | ぎおん、渦、のセリ市結果 »

」カテゴリの記事

口蹄疫」カテゴリの記事

コメント

うちの牛舎は手作り牛小屋で、子牛のいるところは土の上です。なので肥出しは手作業でかなり労力と時間がかかります。けれどいいこともあるんですね。      現在、育成牛しかいないので義父が子牛部屋を自力でリフオーム中ですが、せめて地面は平らにしてほしいです。土は保たれます。収入がないのでコンクリートにする資金がないからです。(^o^)せつないコメントすいません。                     13頭入ってます。

確かに、牛が土を食べるという話は、よく聞きますね。ミネラルを補おうとしているのかもしれません。うちでは、海底の泥を主成分とする補助飼料を与えています。この飼料、牛が牛舎の壁をなめたりするときに、与えると、なめなくなったり、食欲が驚くほど改善されたりと、大変、重宝しています。幼令牛から、肥育牛まで、効果てき面です。
そう、管理人さんとこのような土、売ってます。

はま さん
手作りとは、なかなか味がありますね。義父さんなら補修もすぐ直してくれそうですし。牛舎は使っていくと、あそこがちょっと、とか使いにくかったりとか出てきますので、良いんじゃないでしょうかね。牛舎にお金をかけても、お金は産んではくれません。要は中に入る牛が大事でしょうから。
我が家はコンクリートと土とが混在していますが、ノコ屑がびっしりです。木造で小さいので、肥だしは人力です。朝晩2回、1時間ずつ。牛の為と思い、腰痛だろうが、骨折だろうが、二日酔いだろうが、やってます。なんか修行のようです。

Cowboyさん
海底の泥を主成分とする補助飼料って、何でしょうかね。私が知らないだけで、みんなが知っている製品でしょうか。私のところも、色々食べさせていたことがあったのですが、あまり変わらないということで、コスト削減の為極限まで種類を減らしていて、それ以外の物はとっていないものです。売っている土っていうのも気になりますね。
壁とか舐めているということであれば、なにか不足しているのかもしれないですね。

海底の泥を主成分とする飼料は、オバナヤ・セメンテック(雲海酒造飼料部取り扱い)の「ミネゲン」という補助飼料です。これ、うちでは、手放せなくなりました。このミネゲンが、まさに、「売っている土」っていうことです。ほんの少しの量(いつも不定期にパラパラっとやってます)で、効果覿面です。初めは、尿石対策として導入したんですが、食欲増進の効果の方が期待できます。

Cowboyさま
2500万年前の海底堆積物、とうたってありますね。何か効きそう。鉱塩は常備していますが、自分で舐めに行かないと補給できません。飼料としてあげると補給できていいですね。夏場の食欲増進などに利用できそう。

こんばんは。

土は酵素のかたまりですからねぇ~。

人も土食べると調子よくなりますよ(笑)
ホントです。

なるほどヽ(´▽`)/

運動場がせまくなったので最近は子牛を外に出していないらしいのです

セリ前の子たちを全部だしたら、多分暴れまくるでしょうね

セリが開始されてへったなあと思っても

まだ13頭いました(-_-;)

三年前の我が家では考えられません(-_-;)

永田さん
食べるんですか?結構勇気がいりますね。
でも、野菜の農家さんで、土の味をみて土の状態をみる、というのをTVで見た事あります。データに頼るな、五感で感じろ、ですか。

しん さん
我が家は出してあげないと暴れます。それにつられて親まで。雨が降っているとだまーってますが、やんで明るくなってくると、「晴れたじゃん、出してよっ!」みたいに鳴きまくり。
滞留子牛はまだまだいますね。都城は今日からのセリ市が9月分(9月+10月)ですので、正常化は今年いっぱいというところでしょうか。かさむ飼料代も減ってくることでしょう。ほんとかな?
滞留中の大きくなりすぎた子牛は、肥育初期の大事な時に思ったとおりの飼育ができなくて、以後の肉質に影響する、と大きく報道されていたけど、実際肥育のみなさんそう思っているのですかね。飼料代が減って助かった。でもセリ値も下落すると目論んでいたけど、逆に高値で推移して見当違いだった。なんて、ひとそれぞれでありそうなんですけど。

たまに拝見しております、宇都宮の学生です。
但馬の子牛も足腰を強くするために運動場に出した際、土を舐める行動が一昔前では見受けられたようです。
元々、地面や草地を駆け回っていた和牛にとって、地中にミネラルが含まれていることは遺伝子に組み込まれて知っているのでしょうか。
また、牛に有用な土着菌も多少は摂取できる可能性もありそうですぬ(*^ー^)
浅い知識で申し訳ないですが、牛が進んで土を食べる・舐めることは無害だと思います。

こま さん
コメントありがとうございます。
やはりどこでも土を舐めることは確認されているのですね。それに、単に舐めるということではなく、接種する、ということだと思います。ビタミン?ミネラル?そして土着菌?、何故舐める?、何のために?気になりますね。効果がはっきりするのであれば、運動場へ出すことは、運動・日光浴のほかに微量栄養の摂取、みたいになり、積極的に出そうとなるのかな。工場生産のような大型農場にはまねのできない、差別化の図れる子牛ができるのかもしれないですね。

土食べてミネラル補給?
でしょうかね・・・。

やっさん さん
ミネラル補給だと思います。決して美味しいのではないと思いますけど。今度、牛達に聞いときます。

うちのペット豚も、土、好きですし、土に出した方が、健康だと思います。えさで、不足した何かを摂取したり、やはり、足腰には、良いのでは?

やはり、コンクリート床の方が、管理は、楽ですよね。消毒など、完全だし、水洗いも、乾燥も出来るし。

だから、素人考えですが、土の部分、コンクリートの部分の両方を持つのが、よさそうに思いますが、、

豚は、土の中の木の根っこも、結構食べます。やぎのように、雑草や落ち葉の一部も食べます。

草取りが楽には、なるのですが。。若芽とかも食べちゃうので、困ったものです。

阿蘇の土で、良いものがあるとは、聞いていますが。。
ミネラル、カビ、酵素、菌など、何千種類のミックスが、胃腸に必要でしょうから。。(飼料会社のえさで十分ってことは、ないと思います)

りぼん さん
豚は密飼いが進み、疾病関係が心配です。放牧のようにすると病気が減るということを見聞きしたことがありますが、経済効率を考えると無理なのでしょうね。
我が家も牛舎内で飼っていますが、昼は運動場で自由にしています。その時に土を食べています。何かが足らないのか、意識的に補給しているのかは分かりません。でも皆健康ですよ。

日本の養豚は、差額関税制度が、崩壊すれば即廃業でしょうから、多分、密飼いからは、経営的には、脱出できないでしょうね。
鹿児島黒豚のように、出荷単価が、牛肉並みに、上がればねえ。

黒豚は、放牧しているところ、ありますよね。でも、普通の養豚肉豚ですと、2000頭以下では、赤字でしょうね。

確かに、密飼いウインドレス豚舎は、PRRSなど、呼吸器病の伝染が早いですよね。
うちは、離し飼いなので、呼吸器病とは、無縁かも。

本来、養豚も、離し飼いがベターでしょうけど。。
出荷前に、2ヶ月ほど、放牧される方もみえるそうですが、採算がねえ。
良いと判っていても、なかなか出来ないのでは?

養豚は、基本、生産性向上のためなら、牙も尾も全部切っちゃう。生菌剤、ワクチン、消毒、何でも有りですから。。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 土を食べる牛、牛が食べる土?:

« 牛とさる | トップページ | ぎおん、渦、のセリ市結果 »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

GoogleAdsence

  • GoogleAdsence
無料ブログはココログ