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2010年11月15日 (月)

ぎおん、渦、のセリ市結果

ぎおん と 渦 のセリ市がありました。

流石に日齢を大きく超えたぎおんは、繁殖農家の子牛部屋には合わない。既に1年を超えた11/14にセリ市を迎えた。あわせて渦も出場。渦は増体も良かったため前倒ししたため、通常の日齢での出場だった。朝、車への積み込み時に2頭とも「イヤイヤまだここにいる!」とするのを無理やり押し込みセリ市会場へ。

ぎおんは、繁殖農家さんとみられる下見する方が結構おられ、期待をさせるものでした。児湯地区の購買者の影響で、現在忠富士に注目が集まっている中で、忠富士×第一花国 の組合せはめずらしく、体格も他に比べて良かったものですから、品定めという感じでした。ただ、下見する方の言葉の中に、「・・・1年を超えてる・・・」という断片が耳に入ってきたのです。確かに日齢371日、もう育成の時期に入っている年、他の日齢の若い牛より体格がいいのは当然と見られたのでしょうか。答えはセリ結果に顕著に現れました。体重359kgで419千円の落札、500千円以上は出せないなぁの感じ。当日メスの平均セリ金額が320千円の中ではまあまあの結果でした。繁殖農家さんも結構シビアになってます。

渦はというと、当日、百万石はオスメス合わせて3頭なので少ない血統。注目を集めるわけでもなく、他の日齢オーバーの巨大な子牛の中にうずもれて目立たず。セリ結果は体重312kgで372千円、日齢287日でした。去勢の当日平均体重320kg、平均セリ金額360千円では、意外と検討と思います。

この結果を日齢単価で見てみますと、

ぎおん 1,129円/日

渦    1,296円/日

こう見ますと(去勢とメスでは違いますが)渦の方が手がかからず収益が上がったことになります。

セリ市の感じとしては、かなり冷え込んでいます。セリ金額で、メス320千円、去勢360千円(税抜き)、とても元が取れる金額ではないですね。牛舎を大きくして増頭を図っている方と話をしたところ、新築した牛舎の借り入れをするときは、平均が500千円時代で、最低金額を400千円で計算して借金しているそうです。今はそれを下回っている状況で、一言で厳しいと言っている状況ではないそうです。

また、不穏な話として、TPPが設備投資(子牛の導入)にブレーキをかけているという話を耳にしました。肥育農家さんとしては、今購入した子牛が、お金になるころは更に20カ月先、その時TPPが成立していて、輸入が解禁、かもしれないですから。まだまだ協議に入った段階なのに、もう影響が。これこそ風評被害な感じですね。

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コメント

どこも、厳しいですね。円高だけでもかなりの悪影響なのに。TPPやAPECでの菅総理の発言も。
増頭、設備投資の話し、うちのことではないかと思うくらいです。2年ちょっと前までは、平均50万円で売れていたのに、リーマン野郎がつぶれたおかげで、あれよあれよで、これですから。
ホント、アメリカの経済が強くならないと日本の経済が立ち直れない構造が問題です。どこの国も同じかもしれませんが。
あの投機家と呼ばれる連中、何とか国際法で取り締まれないものか。

Sugarしんさんのところから来ました。

都城も厳しくなってしまいましたか・・
西諸は今より更に悪化するすると予想されるのでともて不安です。(ノ_-。)
政府(ア菅)は前向きにTPPを進めようとしてますね・・工業(特に自動車関連)をとり、農業(農畜産物)を切り捨てでも仲間入りしたいようです。
この政権に農業の未来は期待できないです。(`ε´)

Cowboyさん
そのアメリカ主導でTPP、APECがコントロールされていく。アメリカ発の経済不況が、アメリカ復活で終息するのであれば、日本は全て吸い取られて終りですね。リーマンがつぶれるくらい、投資家が儲かったって、考えられないくらい儲かってるのでしょうね。

はまちゃん さん
管総理は言ってますよ、「国を開くという決意の下、高いレベルの経済連携を進めつつ、農業や規制改革などの抜本的国内改革を推進したい」と。一度枯れた木は、いくら水をやっても、植え替えても育たない。また苗から育てないと木にはならないし、相当な時間と手間がかかる。農業の抜本的改革とは、農家のやる気という木を枯らすものではないかと心配しています。

TPPの協議に入るというだけで
市場にも影響が出ているのですね。
私自身も加工向け牛乳の保証がどうなるか
ということの数字がはっきりしないと賛成は
できませんが、加入しないことのデメリットも
薄々は感じてどう生き残るか考えています。

宮崎の和牛の子牛も群馬に来ていて上州和牛と
なります。ところが高価なのでAコープでも置いているのがF1の上州牛のみ。これもおいしいのですが
やっぱり和牛のとろけるような美味にはかないません。
和牛のフィレを買って食べたのはあの2001年の
BSE騒動の時だけでした。
もちろんブランド和牛を簡単に安価にするわけには
いきませんが、それでもクリスマスとかお正月
とかハレの日だけでも店に出せるような一般人でも
ちょっと奮発したらせめてA4クラスは食べられるような日が来て欲しいと思います。
結局食べる人の裾野が広がることも農業の保護に
なると思うので。なんだかまとまらなくて
ごめんなさい。

けい さん
>薄々は感じてどう生き残るか考えています。
私もその通りだと思っています。けいさんは独自ブランド化されているので、そのラインを強化・拡大を図るのだと思います。でも一筋縄ではいかないですし、急速な展開ができるわけでもないですし、独自であるが故のもろさもはらんでいて、突破口が開けない感じがします。
私たちは和牛繁殖ですので、必ずセリ市という購買者さん本位の市場を通す必要があり、我々で値段を付けることができません。けいさんみたいにコストに見合った値段つけれれば良いんですけれど。コスト争いをしても大規模経営には太刀打ちできないですし、海外にはもっと引き離されることでしょう。最低価格の提示、繁殖-肥育の直接取引、肥育さんからの預託飼育、繁殖農家のブランド化、・・・何れもハードルは高い、仕組みから変えないと。
安いブランド和牛があってもいいと思います。我々繁殖農家は2年前からすると100千円以上値が下がって、さぞかしスーパーでは安いだろうと思っても、全く変わりません。これだけ景気が悪くなってくると、高い牛肉、手に取るのは、細切れなど。裾野が広がった牛肉は裾ものらしいです。A4以上は海外に。日本人が買わない、食べない、和牛肉つくっても仕方ないでしょうにね。

再度のコメント失礼します。
群馬でもブランド和牛である上州和牛を
肥育されている方は宮崎産の子牛を
購入されている方が多いと聞きました。

地元では牛肉=F1ですね。
たまに料理屋とか高級焼肉の店だと
A4以上が食べられるそうです。

10代までに食べた味は一生残ります。
それだけにたとえば給食での年に一回だけでも
A4以上のミニステーキを出して本当の和牛の
おいしさを伝えることも長い目で見ればkawabata
さんのような繁殖農家を支えることになるように
思うのですが、あまりにも主婦的な考えかも
しれませんね。でもあのフィレ肉のおいしさは
10年たっても忘れられません。そんな素晴らしい牛肉も繁殖農家の努力と愛情があってのものです。
それだけにできるだけ中間マージンを減らして
農家にも利益が出て、もう少し気軽に本当に
おいしい和牛を国内で食べられるシステムを
構築していただけないかなと心から願っています。
まとまりのない文章でごめんなさい。

酪農も不透明な将来ですが、お互い牛を
大切に頑張りたいですね。長文失礼致しました。

けい さん
上州和牛肥育農家さんには感謝ですね。群馬から遠く買い付けていただけることは、その分評価もあるということでしょうから、品質を落とさないようにと、気が引き締まる思いです。
食育という名の投資をしていくということですよね。最近の子供は、安いもの、ファストフード、スナック等に慣れ、本物の味を知らなくなってきました。言っておられる10代の食育によるものです。親が料理をしない、安い外食が多くなった、親の収入が減った、学費がかかるようになったと、食を楽しむ状況ではなくなったのかもしれないですね。給食で和牛肉のステーキでも出ると、学校でも家でも話題になりそうです。
今日、MEGMILKが新製品の試供品を持ってきました。戸別配達による、且つ新製品による販路の拡大を図っているようです。すこーし複雑。この地域で有名なデーリィー牛乳を、口蹄疫のとき配達を断っていたのです。知り合いの酪農家さんも納入しているところでした。MEGMILKにも当然酪農家さんがついておられるでしょうから、安易に断るのも罪悪感が。売るのも、買うのも、つくるのも、皆必死です。

TPPの影響が出ていることに驚きました。農業が衰退すると、国土の保全が維持できなくなったり、住環境が悪化し国民全体の命にかかわってくると私は考えるのですが、政府は分かっているでしょうか?
国のトップが真剣に取り組んでくれないと、私たちが身を粉にして働いても限界があります。
日本の未来はどうなるのでしょう。

はま さん
その国のトップが言い出しているからたちが悪い。お金をばらまいて、大規模化、ブランド化を図れば国内農業も共存できると。その話のついでに農地法の改正まで持ち出して、企業の農業進出をも後押しする発言までされ、高齢・小規模農家の淘汰を行う様相。私たち日本人を何処に連れて行こうとしているのでしょうね。

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