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2010年12月12日 (日)

口蹄疫研修会に参加

農業改良普及センターにて、SAPと青年農業者の主催による、口蹄疫研修会があり、飛び入りで参加してきました。

講師は都城家畜保健衛生所からで、実際に殺処分に携わったと言っておられ、実家は川南町で、養豚をやっていたが、殺処分になったと。そしてそれにも作業に入ったとのことでした。

内容としては口蹄疫の病症特徴や、消毒の方法、注意点等の説明があった。そして感染した家畜は、牛で5~8日潜伏、豚で10日潜伏の後発症、しかし2~3日で回復してくるらしく診断は難しくなる。牛が食べなくなってきたが、様子を2~3日見ていたら治った、ということがあるらしい。怖いのはこの回復した後、ウイルスを吐き続けるということだった。

因みに野生動物のシカ、イノシシは検査していて、陰性を確認しているということだった。ただ、これは全て見れるわけではないので、ってことでした。

これから毎月20日は消毒の日となっている。これは消毒の意識付けだけなので、この日だけでなく、意識的にペースをつくってやるべきと。ただ、コストの面が指摘されるが、この口蹄疫の期間中は皮肉にも疾病が少なかったと報告がある。結局消毒にコストをかけた分、診療治療費が減るという事実もあるので、積極的にやってほしいということだった。うーん、分かってはいるのですけどねぇ・・・

あと、人の出入りを付けておくようにだった。これはできるところはいいが、小頭数農家は家と牛舎が近接しているところが多く、飼料配達や牛関連ならいいが、来客から郵便、新聞、牛乳・・・何処までを言うんでしょうね。

基本的に、早期発見、早期通報が最も重要として、家畜に変化があれば獣医師にすぐに相談せよということだった。そこで、一つ質問してみた。

「早期発見、早期通報がだ大事というが、西諸で限りなく白としたうえで、検査に出して結果待ちで、セリも延期されたのを見ていて、終息後の通報状況や検査具合について現状は?」と聞いてみた。すると、「昨日も、その前の日にも通報があり、確認に行った。それ以外にも小林などと、2週間に1件位で検査が入り、診断で感染が疑われる事例もあり、検体送付もあった。」ということだった。全て陰性だったということだが、今でも常に緊張状態だと思う。

隣国で猛威をふるっている今、再び緊張感を持って、防疫に励む時と思う。終わった終わったのお祭り騒ぎは、ほどほどに。年末年始は、人も動けば、物も動く。なんか怖いなぁ。

Map

農水省より

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/101129_fmd_world2.pdf

ほとんど真っ赤の発生国。年末年始に行く人いるんだろうなぁ。まぁ、水色の清浄国も怪しいんですけど。

Map2

農水省より

http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/20101210_asia_fmd.pdf

定期便のある空港は怖いなぁ。国の言っている水際対策の程はどんなんかな?この状況は、日本としては非常事態の状況だと思うが。

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コメント

韓国での拡大にこちらでも家保からの
注意喚起書が届きました。
宮崎は韓国にも近くご心配だと思います。
防災の日ではないけれど忘れないようにするための
取り組みは必要だと思いますね。

先日食べた和牛のA5のメスの肉は
おいしいなどという次元ではない
おいしさでした。またクリスマス用買いに
行く予定です。

検体送付のたんびに、子牛の競りを中止することは、なくなったと解釈して良いんでしょうね。
いつ、誰か決めているのやら?
それと、確か3週間ほど前のニュースで、県が口蹄疫防疫マニュアルを作成したので、順次、配布すると報道されたのに、未だ、来ないのは、どういうことなのでしょうか?

けい さん
韓国なら、日本は何処でも同じようなもので、かなりの人、物が行き来していると思います。どうやら潜伏していた期間があるようですので、ホント何処に発生してもおかしくない状況ですね。
牛肉召し上がっていただいてありがとうございます。生産者さんに代わり感謝申し上げます。

Cowboyさん
我々の知らないところで、日々検体が行き通っているのだと思います。セリ中止の判断ですか、現場からのニュアンスで県が判断じゃないのでしょうか。さすがに、今となれば、中止を発するのは勇気と責任が必要なのは明白ですね。各農家は、即獣医師の診断です。
口蹄疫マニュアルですか、あまり期待しない方がいいですよ。(要約版)と明記した一枚ものが、子牛検査時に配布されました。危機感は伝わりません、はっきり言って。でもこれを全て実施できれば防げるんでしょう。できれば!?
大規模、小規模、牛、豚、鳥、あらゆる形態があり、一律防疫は難しいような気がします。平時と非常時もありますしね。

明日からの寒波で防疫に支障が出てくると、コンタンさんの「グラフ:韓国における口蹄疫の流行」の記事にでている。
消毒剤、消毒ホースの凍結、そして路面の凍結まで。想定はされていて溶かす対策は考えられるが、実際にやるのとは相当な差がある。寒冷地での口蹄疫が実際に起きようとしている。すぐ隣の国で。
日本からの協力体制はなされているのだろうか。寒冷地での口蹄疫の教訓として学ぶべきことが多くあると思うのですが。

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