霧島山(新燃岳)大噴火2011/02/11 まだ活きている
めっきり静かになった新燃岳、土石流の心配は、とりあえず回避された。
しかし、週明けには再び雨の予報、土石流は避けては通れないのか。こういうときの日本の技術、智恵を出し合って国民の生命・財産を守ってほしい。
派手な噴火が無いせいか、報道もめっきり少なくなってしまった。しかし、
今日は朝から、火山性の地震が感じられる。ガタガタッ、ゴゴーッ、最近この手の音に敏感なせいか、神経が研ぎ澄まされていく。またかっ、とLIVE映像を見に行くが、雪化粧した頂きに全くその様子が見受けられず、静かな様子。でも、何かが地中で動いている、感じがひしひしと伝わる。
2/9の宮日に、「桜島活発化の誘因か」と題して記事が載った。京都大学防災研究所火山活動研究センターの井口准教授が、新燃岳が噴けば、桜島が噴火するのではないか。新燃岳の噴火による地盤の収縮が、1月下旬以降の桜島の火山活動を活発化させるきっかけとなっている可能性があると指摘している。そして、過去のデータから、南九州一帯の火山活動に連動性も見られるという。
2009年から桜島は噴火が活発化していて、昨年2010年は896回と更に記録を更新していて、この地からでも噴煙の上がる様子や、噴火の振動や空振を感じていた。故に今回の新燃岳は合点がいく。以下の気象庁のサイトに噴火の速報が瞬時に掲載されるため、よく見に行っていたのだが、その情報はほぼ全部南九州一体の火山である。桜島の最新噴火回数は今年135回目である。尋常ではない数字に、何か危機的な感じを抱く。そして、そのサイトに、諏訪之瀬島の噴火情報も表示されている。これは鹿児島の南沖合の口永良部島(くちのえらぶしま だったかな?)で、ここも非常に活発な活動であることが分かる。
気象庁 噴火に関する火山観測報
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/volinfo/gensho.html
南九州一帯の連動した噴火活動として見るには、地球規模の尺度・時間で見るとごく当たり前のことのように思う。それでも過去の歴史に、その事象が記録されているが、必ず終わりがある。
私たちの生きている現在の歴史の中では、もう終わりにしてほしい。
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2/11 今日の11:07に、また地振動が感じられた。桜島のようだ。
火山速報では、同時刻に 136回目の爆発を観測。噴煙が火口上1200m噴き上がっている。空振も記録している。
これを書いている最中、11:30今も地振動が、桜島か?いや違う今度は新燃岳。雨で水を含んだ火山灰は揺らすと動き出すけど、大丈夫だったかな?心配。
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霧島火山帯近辺には、火山性地震専用の地震計は、設置されていないのでしょうか?
今のプレート地震説やプレートマグマ水蒸気爆発説によれば、http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/whitep/2-2.html
フィリピン海プレートとユーラシアプレートによる東南海、南海地震と、九州地区の火山活動活発化の連動は、気象庁の予想範囲内なんでしょうね。
投稿: りぼん。 | 2011年2月11日 (金) 11時57分
11日午前11時36分、爆発的噴火があった。とのこと。コメントを送ったら、速報が出ていた。
そうすると、噴火約30分前に、地鳴りがあるのでしょうか?
早く納まってほしいのですが。。
投稿: りぼん。 | 2011年2月11日 (金) 13時23分
りぼん。さん
11:07の揺れは桜島のもの。それから
11:36の揺れは新燃岳のもの。
その時間帯は、両方で爆発的噴火がおこっていました。その後も
12:10の揺れは桜島のもの。
12:46の揺れも桜島のもの。
これって、どおなの?
投稿: kawabata | 2011年2月11日 (金) 14時18分
私は、地震学者ではないので、正しいことは、分かりませんが、火山噴火が、プレート落ち込みの摩擦による地殻の溶融とその近辺の加圧水蒸気の上昇により、マグマ溜りが、発生し、上昇しきったところでの噴出が、火山水蒸気爆発とすれば、プレート線上の火山は、連動して、噴火すると考えてよいように、素人は、判断しますけど。。。
つまり、日本でのマグマ溜りは、マントルから、直接、上昇しているのでなく、プレートの接合面から発生し、地殻が溶融したものと思われることと、水蒸気爆発ということは、同時に、水分が、加圧されて存在するのではないかと思えるのですが。。。
考えたくないのですが、だんだん、噴火が北上していると仮定すると、霧島火山帯火山噴火も、北上する可能性があるのかもしれません。
阪神淡路地震のときも、御嶽山噴火のときも、名古屋で、揺れを感じましたので、目の前で、噴火しているのを、見ている宮崎、鹿児島、熊本の人の気持ちは、落ち着かないでしょうね。
桜島の方が、よく噴火しているらしい?ので、逆に新燃岳が、エネルギーを溜め込んでいると、怖い気がしますけど。。
投稿: りぼん。 | 2011年2月11日 (金) 14時53分
りぼん。さん
井口准教授は、マグマの供給など直接の関連性は否定しているそうです。地盤の収縮運動が圧力変化もたらし、影響を受けるかららしい。
でも、素人目に見ても、お互いが連動しているのでは、と疑うのが普通でしょう。それぞれの距離が、わずか40kmしか、離れていないそうです。
投稿: kawabata | 2011年2月11日 (金) 19時52分
素人目に見ても、お互いが連動しているのでは、と疑うのが普通>>>>
井口教授自身が、今日のテレビ番組で、科学的因果関係証明は、されていないので、研究課題であるが、大正の桜島噴火の際、霧島火山帯が、ほぼ連動して、噴火した事実から、山(地殻)の収縮が、何らかの影響を与えている可能性も、否定はできない、云々。。と、言ってましたね。
桜島には、傾斜計と言う観測坑道があるみたいですが、新燃岳には、ないみたいですね。GPSデーターと絡めると、立体的に、山の膨張、収縮が、わかるらしいですね。
投稿: りぼん。 | 2011年2月12日 (土) 19時09分
りぼん。さん
科学的因果関係の証明は無くても、歴史が教えてくれることでしょう。あまり知りたくないですけど。
GPSのデータも、何cm単位らしいですね。それでマグマの量まで分かるそうなので、この分野も相当ガンバっているのだと思います。研究者は身近に活きた研究材料ができて、データ取りに必死でしょう。その恩恵をしっかり国民にフィードバックしてほしいですね。
投稿: kawabata | 2011年2月12日 (土) 21時31分