東北地方太平洋沖地震 放射線に対する家畜飼養管理
農林水産省が、福島第一原子力発電所の事故に伴い、検出された放射線に対する、家畜の飼養管理について、通達が出ています。
3/21(3/19付通達)
原子力発電所事故を踏まえた家畜の飼養管理について http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/pdf/seisan_110321.pdf
1 飼料
家畜に放射性物質がかかった牧草、乾草、サイレージなどの飼料を与えることがないように、
(1)事故の発生前に刈り取った飼料を使いましょう。
(2)倉庫など屋内で保管された飼料を使いましょう。
(3)屋外で保管されている飼料については、ラップ等で空気に触れない状態で保管されたものだけを使いましょう。(念のため、使う前に乾草等を覆っているラップ等を布で拭いたり、水洗いしましょう。)
2 家畜の飲用水
飲用水が落下してくる放射性物質に汚染されないように、
(1)水道水や井戸水を使用し、わき水や流水等の使用は避けましょう。
(2)貯水槽には蓋をしましょう。
(3)舎外の水槽等で水を与えることは避けましょう。
などの対応をする。
3 その他
舎外で飼養すると、水、草や土から放射性物質を摂取する可能性があります。当面、放牧等はやめて畜舎内で飼養しましょう。
---------以上通達の通り。-------
今回の事故で、広範囲で放射線量が検出されています。しかし、人体に影響は無いと言いながらも、葉物野菜の出荷自粛が発表されました。
ただ、家畜に至っては、牧草から摂取した放射線での影響を受ける可能性があって、ホウレンソウのように廃棄というわけにはいきません。
ここしばらくの間、事故後の自家栽培の牧草は諦め、保管飼料、購入飼料で、なんとか繋ぎとめてほしい。そして、大事な家畜を、被害のないよう、元気な状態で飼ってください。終息後、広い範囲で調査が入り、被ばくの状態を調べられるのでしょうから、ここは何とかガンバって被ばくを阻止してください。
避難で置き去りになっている家畜もいると聞いております。これ以上の犠牲を、何も知らない家畜に負わせるわけにはいかないです。これ以上の・・・。
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