楼 種牛への道5 「安平王」プレ誕生
楼が直接検定を受けるべく、家畜改良事業団に買われて行きました。
7/28は買い上げの日でした。いつもの通り元気に食べてました。以前とは比べ物にならないくらいの体調の良さで、粗飼料2kg、濃厚飼料4kgをしっかり食べ、糞の状態も良好。この状態へもっと早く持って行けていれば、もっと増体が見込まれたことでしょう。まあ、これも個性ということで。
今回も、地元の牛飼い中間さんが多数見送りに駆けつけていただき、ワイワイの送り出しでした。朝8時過ぎの出発ですので、牛のえさやりもあり忙しいところ、お見送りありがとうございました。「ガンバレ~」って声かけられていました。もちろん楼にですが、何だか照れくさいですね。やっぱり地元から種牛を輩出するって、いいことですね。滅多にないですから。
今回で3回目の買い上げですが、今回ばかりは勝手が違いました。受け入れ側が厳重で、大変!車の消毒はもちろん、防護服、専用長靴、帽子、マスク、ゴム手袋とフル装備。着る前には消毒室と防塵室を通っての厳重さ。当然と言えば当然で、この検査を受ける家畜改良事業団の試験棟のすぐ向こうに、「福之国」と「秀菊安」がいるそうなので、何かあったら大変であろう。もちろん見れませんです。それにしても、この防護服って、全く風を通さないので(アタリマエカ?)暑くて死にそうでした。最近よく見かけますが、あの中は蒸しぶろ状態なのですね。実感しました。
検査が始まってそれぞれ側尺、触診されていきました。さすがに細かいところまでの指摘がなされ、「えっ、これもチェックされるの」という診断でした。やはり、広く種付けしていくうえでは、ちょっとした欠点が広がってしまうのは問題なのでしょう。まあ重大なものは、ここに来るまでにチェックされるのでしょうから。
側尺結果は、日齢216日、体重218kg、身長111.6cm、で発育評価+0.6σ、栄養度は5、DG0.86、といったところでしょうか。物足りなさを感じるかもしれませんが、血統とこれまでの成長状況を見ると、よくぞここまで成長したものだ、と思ってしまいます。私自身、前回の検査からすると、全く別物の楼になっています。(サナギマンになった感じで、次見るときはイナズマンかな?古っ!)あとはここの飼養状況によって、変わっていくことでしょう。4ヶ月間を経て12月に結果が分かり、採用・不採用の判定がなされるそうです。やはり、ドキドキの4ヵ月ですね。
これにて、「楼」から「安平王」という種牛候補として飼われることになりました。専用の牛舎で、すごします。ホテル並みです。でも今までの我が家の方が、一番のお友達のせかいがすぐ横にいましたし、快や新などの友達もいたので、これからさびしいことでしょう。でも、これから「安平王」という壮大な名前で過ごしていきますので、宮崎県を背負うトップクラスの種牛にぜひなってほしいものです。
そして兄二人の分まで頑張ってもらいたいです。みなさんの応援をよろしくお願いします。
仲良しせかいと楼。毎日寄り添って寝てます。
背も伸びたし、うぶ毛も抜けて、筋肉質になってきた。
ここの成長が 「ものすごい」 です。
塩と焼酎でお清め。
近所の牛飼いさんたちです。朝早くからありがとうございます。
事業団に着いて、手入れするが、道具は事業団の用意する物のみ。持ち込み禁止。
みんなで検査。
さわってさわって、手がいっぱい。
写真の牛は小林市のF川さんの「忠国桜」。こちらは発育+3.7σ・・・。その成長ほしい。この牛の兄も候補牛だったらしいが、口蹄疫の移動禁止で断念したそうです。あらゆるところに影響が出てて、悔しいですね。
「安平王」 ガンバレ~
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