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2012年2月15日 (水)

えみこ の出産2012

福桜王の えみこ が、出産しました。待望の・・・、でも、いろいろありました。今どきの育成ったら。

福桜王の試験交配で、事業団からの買い上げからもれた えみこ を、勢いで買い上げたのですが、登録も済ませ、やっと出産を迎えました。産室へ入るのは初めて。育成なので当たり前ですが久々に繋ぎから解放されてウキウキのようすでした。そして予定日より3日延びた2/6、昼過ぎから始まった陣痛。戸惑いながらもうろうろして、足が出てきて、いきむこと1時間で産んでくれました。流石に初めてなのでいきむのが弱かったですが、ちゃんと介助無しで産んでくれました。牛って偉いですね。産んだ瞬間は「何だこれ?」みたいに眺めていましたが、他の牛と同様に舐めてくれました。これで一安心、あとは初乳を飲むのを確認するだけだと思っていました。でも今回はここから違いました。

生まれた子は「福之国」の子で、35kgぐらい。足がすらっとしてそこそこ体高がある、福之国らしからぬ格好。結構いいカモ、って見ていると時機にヨロヨロしながら立ちあがってお乳を吸いに行くと、えみこったら何か嫌がるようす。足腰もまだまだ立たないうちに飲みに行くけど、えみこはグルグル土俵を回るように動いていく。何とか立ちあがって口を持っていっても動くのでお乳をくわえられない。何度やっても無理で、時にはえみこが角で小突いたり、くわえかかっているのを足で蹴り上げたりと、あきらかに嫌がっている感じ。何か嫌な予感。体力が時機についてきて立てるようになれば飲めるだろうと考えてたのですが、ちょっと今回は・・・。

飲めずに、疲れてひと眠りし、再度挑戦。えみこも落ち着いただろうと見ていると、やっぱり嫌がっている。買う時にJAの方が行ってた言葉が蘇ってきました。「この牛が小さいのは、手が掛けられず、養い方が足らないからだ」って言ってたこと。ということは、飼い主がえみこに対して、さすったり、撫でたり、揉んだり、といったコミュニケーションをしていないのだと直感した。メス牛は、繁殖向けに買われることがあるので、我が家では毎日撫でたり、お乳を揉んだりといったことをして、馴らしていくことをするので、嫌がったりはしないのだが、どうもえみこはお乳を吸われるのが嫌らしい。ヤンママなので「美乳がくずれるぅ」と言っているのかどうか分からないですが、確かにお乳は立派です。(そうじゃなくて)

かれこれ5時間。同じ繰り返しで見ている限りでは、1分も口にできない。元気が無く、そろそろやばいので、対処することに。ここ三股町では初乳バンクというのがあって、乳牛の初乳をストックしてあって、冷凍のペットボトルで売っています。これを買い置きしてあったので緊急処置として湯煎で溶かし哺乳瓶に入れてくわえさせるが・・・吸わないし飲まない。もう待ってる状態ではないので、投薬用の油サシの容器に入れて無理やり飲ませて、体力の回復するのを待つことに。ちょっと心配な予感ぁ~ん。

次の日、立ち上がれるがヨタヨタしてて、それでもお乳を飲むことは忘れていないし、諦めていないので近づいて行くのだが、えみこも舐めたりしていい感じではあるのですが、お乳になると全くダメ。らちが明かないので、えみこの指導を始める。このままでは、産まれた子は母乳は飲めず、代用乳を人からもらうことになり、大事な免疫を、そして母からの愛情と授乳という教育を受けれなくなる。それに母牛のえみこは、お産の度、毎回授乳をせず、お乳の張りに耐えることをしなければならなくなる。そして何より、私は毎回、高い代用乳を買って手間をかけて与え続けなければならない。・・・まっぴらゴメンだわ! というわけで、えみこの授乳指導となりました。

何とか立ち上がって飲みに行くタイミングを見て、えみこを掴んで立たせて、動いたら注意し、蹴ったりしたら叱って、時には叩いて、動かないことと蹴らないことを教え、とりあえず飲ませる。あまりきつくやると授乳自体を嫌がっては元も子もないので、程ほどに叱って、何度か、そして2日目で何とか授乳を受け入れるようになりました。たぶん飲ませることで、張ったお乳が楽になるのを感じていたのでしょうし、くわえることの痛みも慣れてきたのでしょう。まあ、飲ませているときに、産室の外から睨んで目を合わせていて、動くと声でしかることもしていましたので、効果があったのでしょう。もう1週間ほど経ちますが、飲ませるときにはしっかり立っています。

あのまま、飲ませないと判断し、代用乳に切り替えることも選択肢はあったのですが、いろんな事に禍根を残すので、子牛の生命力を信用してもいいのだと思った。結局家には、お産の次の日に買いに走った代用乳が、口を開けずに置いたままです。それに初乳バンクは切らしていて買えず、あの高い粉末初乳が追加で買い置きしてあります。

生まれた子は、血統が 福之国×福桜王×日向国×安平 で35kg程のメス。名前は「 いろどり 」です。元気に走り回って、私の膝の皿を砕く程の頭突きで困るくらいの勢いで成長しています。ヤンママからやんちゃが誕生です。

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えみこ!飲ませなさい!   ヤダ

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おい、のませろやっ。

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いやなんだもん!せっかくの美乳が

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「・・・・・・・・・・・・・・・!」

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はらへった~

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すっかり元気。

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産室を出て、元気に飛びまわっています。

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今では和解しています。

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ヒーターから追い出された いろどり と ヒーターの下に寝るえみこ。

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うまく下に入り込んだなぁ、て言うか・・・まあ、いいか。

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コメント

うちの育成牛は、3頭に1頭は、お乳を飲ませてくれないので、木材等で母牛を固定して片足を吊っての授乳指導です。
3日間くらい続けるとなんとかなります。
超早期離乳は、やはりその後が大変なので・・

あー、あるある!!って感じですね( ̄^ ̄)
ウチもいます。しかし、子牛自体はしっかりした子ですね。乳量が不足してなければあとは順調にいくでしょう。kawabataさんの技術なら(>_<)

授乳指導とても勉強になりました!
うちもヤンママが出現したらやってみます
代用乳はコスト面と手間面で大変ですもんねsweat01

はまちゃん さん
>3頭に1頭・・・木材等で・・・片足を吊って
なかなかワイルドな指導ですね。私も先輩に相談したら、竹で動かないように仕切ってやるといいと聞きました。皆さん苦労されているのですね。

しげしげ さん
如何にして省力化を図ってと思っているので、この場に及んで授乳拒否なんて許せない。牛にできることは牛自体に任せると。まあ、私の浅い経験では初めてなので、うまくいってホッとしてます。乳量不足は心配ですが、見ている限りでは良さそうです。というより、元気ありすぎ。でも、乳量不足時の症状とか、対処法とか如何なものか私自身情報不足です。

ウロンコロン さん
コメントありがとうございます。
いろんな性格の牛がいて当たり前なので、授乳拒否はいるでしょう。でも、あとのことを考えると、最初の時に何とか教えておかないといけないですね。牛にできることは牛に任せる。母牛・子牛・飼い主がひとつのチームですからね。

ありますよねぇ

子を可愛がるあまり、人間に向かってくる牛さんもいますし

早期離乳が半分くらいいますが、やはり母牛に任せるのが一番なのかなと実感しています

皆さんと、同意見です。母牛に任せるのが一番ですよ。
以前、母牛が子牛を蹴って毛が抜けてきたので、どうしようもなくて、1週間ほどで早期分離したことがありましたが、それ以来、幸運にも初産で、飲ませない母牛(繋いで飲ませた牛は沢山いますが)はいませんので、何とかなっています。

無論、泌乳量の問題(初産や8歳以上の母牛は少ない傾向にあるようです)もあって、一筋縄ではいきませんが。
うちでは、お乳、足らない分は、人工乳で、補っています。最大で、300g/day。でも、子牛は、人の気も知らず、飲まないのが多いんですよねぇ。


ところで、「人工乳」と「代用乳」は、微妙な表現ですが、
人工乳は、粉ミルク(通称;ダップン)のことで、
代用乳は、えづけとかスターターとか呼ばれているもの
だと思っていたんですが、どうなんでしょう?

失礼しました。
人工乳と代用乳の話、逆でした。
私の勘違いでした。
紛らわしい!

しん さん
早期離乳が半分て、大変ですね。子牛はたいそうなつくでしょうね。
早期離乳のメリットはよく聞くのですけど、デメリットも結構あると思うので、私は手を出していません。効果がてき面にいいとなると分かるのですけどね。結構、ミルクメーカーの宣伝であって、バレンタインのチョコみたいな感じかも知れないですよ。

Cowboy さん
私もたまたま今回は飲ませてくれたので助かったのですが、もし蹴り倒していたら、きっと離乳を決断したのでしょう。
でも、泌乳量の問題は私は気にしていません。というより、分かりません。見分けがつかないですね。もし少ないのであれば、私は自然界に牛がいたら、といつも考えます。きっと、お腹がすいて、他の母牛のお乳を飲むだろうと思います。それでも足らないのであれば、生きていくだけあれば十分でしょう。

代用乳?人工乳?同じではないのか?よく知りませんね。

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