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2012年4月

2012年4月30日 (月)

せかい の出産2012

美穂国のせかいが出産しました。メスの安重守。ちょっと心配ですが。

昨年H23年2月セリで自家保留した せかい が、4/13に出産しました。種付後、育成品評会や登録検査を経て、無事初産の出産となりました。予定日通りで、出産も自力で介助無しでした。エライ!まあ、やや小ぶりのメスではありますが、元気ならいいでしょう。・・・と思っていたのですが。

生まれてすぐは足元おぼつかないのは当然な話で、気には留めないのですが、なかなか初乳にありつけない。せかいも飲ませないわけではないのですが、子がかわいいのか、舐めたがって動いてしまう。お乳の追いかけっこ状態。終いにどっぷり寝込んでしまったので、深夜2時に確認を断念。ここまでで出産から6時間。

次の日14日、やや元気が無い様子。足元がフラつくところを見るとまだ飲めてない?しかたない、前回のえみこの出産の時に買っておいた粉末初乳登場。哺乳瓶では嫌がるので、油サシで強制的に飲ます。

15日、寝てばかりいるので、あまり飲めてないようす。代用乳を溶かして強制的に飲ます。飲みに起き上っていくが、いまいち。う~ん。

16日、医者に診てもらう。排便させ、注射。「元気だけどね」って言われて、う~ん。とりあえず代用乳。

17日、母乳を飲むようすを確認。ホッとしていると、せかいが飲んでる途中でなぜか座り込む。オイオイと起こしにかかる。

18日、やや飲むようになった。でも、飲む時間が短い感じ。

23日、運動場へ出る。電牧をものともせず、脱走しかかるので監視に追われる。元気なのか?

25日、バイコックスを投与とほぼ同時に、やや白色の便にプチ血便を確認する。

30日現在、白色ゲリ便+プチ。監視継続中。

・・・でもですよ、状況からみて、初乳遅れ、母乳少なく、ゲリ便+プチ血便て、今頃医者にかかって点滴をぶら下げている状況と考えられるのですが、メチャ元気です。ひょっとして、私の見ていない間に、ガッツリ飲んでます?よく分からない親子です。

血統は、安重守×美穂国×福桜×上福 のメスです。名前は「 あすは 」です。

あすは談、「私は代用乳はイヤです」と!

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無事出産。初産でも、きれいに舐めてくれました。


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おちちのみたいなぁ。


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元気ないような様子は全く無し。


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パドックに出る。結構元気。


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運動場へも出る。そして走り回る。大丈夫か?というか、炎天下に出していいのか?







2012年4月22日 (日)

たかもり種付2012 それぞれの思惑

4/12は、たかもりの種付でした。今回は(も)、「茂勝」でした。

H12年生まれのたかもりは相変わらず元気で、2月24日に教科書に出てきそうな発情を見せた。これに先立ち、育種組合のJA担当者さんに、そろそろ発情が来るのですが、次の種は何でしょう?と聞いていたのですが、現在検討中でまだ決まっていないとのこと。あまり時間が無いので決めてもらうようにお願いしたのだった。

そして、発情の日、直接会って話を伺うと、まだ決まっていないということだった。「えっ?!決まっていない?」。 何やら、事業団と登録協会とで意見が分かれていて、更に育種組合からも違うのを要望していて、結局決めきれていないということだった。どうやら、今回の種付が最後となるだろうとの憶測から、それぞれが譲れない様子だと。何を希望しているのかは分からないのですが、県外の種をそれぞれ主張されているということだった。育種組合としては県内種ということだった。その日の夕方に集まる機会があるので、そこで再検討するということだったので、連絡をお願いした。でもですよ、発情の日に決まってなくて、もし決まっても県外だったら、種が無いのよねって言っておられて、それって最悪今回の発情を流してしまうってことだった。

そして夕方遅くに電話が鳴った。「決まらず。次回までには決めておく。」ってことで、種付できず。オイオイこの発情見て種付しない、ましてやできないなんて。世間では発情が来たかどうかも分からない牛がいるというのに、運動場で光るものを流しながら、乗ったり乗られたりして、モウモウと砂煙をあげているのを目の前で見て、むなしかった。残念この上ない瞬間だった。

そして、次の3月15日、発情は????。来ないゾ?。おかしい。次の16日も、17日、18日。そして19日ほんの少し兆候があったので授精師さんに来てもらうと、弱い、弱過ぎだそうだ。その数日前から雨続きで運動場に出れない日が続いた。前回とは全く違う様子だった。授精師さん曰く、種は決まったと。「茂勝」でそれも1本しかないと。普通の牛の、普通の種ならここで入れて帰るけど、これではちょっとね、ということだった。だから言わんこっちゃない、牛は機械ではない、生き物なのだから、必ず次が来るとは限らない。それに1回の発情を逃すだけで、21日としをとるし、生涯繁殖能力も減っていくことになる。結局2回も逃したことになった。仕事はベストを望むべきだが、ベターでも適期を逃さず前へ進めることを考えないと、ベストを求めたが為に時機を逃して出来た結果が、結局劣化してしまっては意味が無い。タイミングと決断力が求められる場面ですね。

4月に入って発情前日の9日。ビタミン剤は前の日に与えていて通常通り。特別なことはせずとも大丈夫と、たかもりを信用して待つが、来ないな?ちょっと心配になる中、その日の晩キター。寝てる所に粘液溜まりが。次の日10日運動場へ出るなり、そこら中の牛たちを引き連れて乗りあっている。またか?と、ちょっと思っていたところだったので安心して授精師さんに連絡し次の朝に予約。明けて11日朝に診てもらうと、良いけどもう少し、ということで夕方へ再度。夕方に診てもらうと、今でもいいが、1本しかストローないし、確実を考えると更に明日朝に、と念には念を入れての段取りで、次の日4月12日種付をしてもらった。

確かに「茂勝」だった。採精年月日がH10/9/3。結構若い種ですね。ここまでに、あれやこれやあったのですが、何とか種付まででき、後はたかもりにお任せです。ほぼファイナルに近い指定種ですので、何とか出産まで持っていきたいですね。というのも、基礎牛もH19年からでH23年度で丸5年。年も都城では最年長。このH24年度から基礎牛を外れるのではという予想があるのです。最後の楽しみになるのかもしれないですね。と言いつつ、受胎しないかもしれませんし、メスかもね。

因みに、私は個人的には「福桜」希望でした。

2012年4月18日 (水)

ゆうこ の出産2012

ゆうこが出産しました。  って、2/18のことでした。あまりにも年度末、忙しすぎてもう2ヵ月も経ってしまいました。

ゆうこも3産目の出産を2/6に予定しておりました。福之国でマイペースな彼女、結構動きが荒い。狂暴ではないのですが、何せ角が長くて。毎年2月にきちきちと産むので、角切りのタイミングが合わなくて、現在まで角健在。今年も出産の直前の1/20に徐角の予定で、悩んだ挙句、流産覚悟で切ってもらいました。少し心配でしたがなんとか。

無事、徐角を済ませ、結局2/6を10日過ぎ、お産の様子を見せないので獣医に頼んで注射。流産どころかガチガチです。2/18日の昼頃になってようやくお産を始め、足も確認したまでは良かったのですが、見てると疲れて諦め気味。見てると「引っ張って~」と言ってそうだったので、とりあえず引いてみても動かず。自前の滑車を付けて介助してやってようやく15時過ぎに出産となりました。

出てこないはずです、40kg程のオスでした。母牛としての福之国はお尻が小さいので、難産か、というとそうでもなく、意外とすんなりなのですが、今回はちょっと怠けぎみですね。産まれた子は、血統が、勝平正×福之国×安平×糸秀 で、今が旬な並びですね。大きく産んで更に大きく育てる、楽しみな1頭です。(この子を見て、たかもりの最後の受精卵移植対象牛と考えていましたが、出番は回ってきませんでした。)

その後、ちょっとお腹が弱い感じ。今回不覚にも、お産直後に必ず「キャナルショット」を飲ませるのですが、切らしていました。まあ、今後も必要かどうか、検証する意味でも飲まさない場合を見てみようと思ったのですが、現在後悔しています。ひどくゲリか?というわけではなく、いつもゆるい感じがしています。

名前は「 専(せん) 」です。毛足は長く、巻き毛のくりくり専です。
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すぐに飲んでくれました。大きい割にはしっかりしている。

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産室、出ないと、ダメ?

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産室を出ても、あまり抑揚のない専です。足は長いですね。

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あ゛ぁぁ、外もいいなぁ。

2012年4月 5日 (木)

きょうだい検定の受精卵移植のパート2

ここ最近、ハラハラドキドキです。今回2回目の受精卵移植に臨みました。

前回の受精卵移植の結果は良好でした。受胎率は悪くない母体だったので、案外うまく持ってくれたようです。妊娠鑑定も済ませ、9/9の出産予定日を待つのみです。

そして今回、次なる移植を計画。受精卵は2個。若くて元気で泌乳がよく子育てが良い、そして大柄!いました、うってつけの子が。4産目の「燈」を産んだ「このみ」。血統は、勝忠平×紋次郎×平茂勝 です。受胎率良く、お産も順調、フレームも大きく、おとなしい。でも、今回は授精師さんから「物言い」が付きました。「ちょっと待った、あまりにも経済的にもったいない。勝忠平なら今、引っ張り凧で、産まれ子がよければ100万円するよっ」って言われ、育種組合のJA担当者さんにTELされ、本人次第という回答を聞いて、「ホントにいいの?」と聞かれたので、「だからこそ、今、その価値があるので」と、私の意志を伝えて納得してもらいました。もったいないのは承知の上、そこまでのリスクを負って、産まれた子は、それなりの価値をもって出てくる。あのピーク時の勝忠平のお腹を借りて産まれてきた子、ともなれば、・・・おもしろいじゃあないですか・・・。

授乳中ではあるけど順調に発情を確認。診てもらい、状態良いようなので1週間後となった。その1週間後の2/28に、前回同様移植してもらいました。今度はNo「18」のストローで、受胎するだろうと安心し、あと一本どうしようかな?と考えてたのですが、移植から2週間後、発情?のようす!しまった、やっぱり受精卵の受胎率100%は無理でした。

気を取り直して、残りの一本、この発情に最後の望みをかけることにし、更に1週間後、移植してもらいました。3/21にNo「21」最後の一本を使いました。繁殖屋として、たかもり、そして、このみの飼い主として、責任ある結果を出したい、その思いでした。

それら現在4/4で2週間目で、夜にすこーし粘液らしきものを確認したので、ガッカリしていましたが、次の日4/5時点では発情の兆候無し。喜んでいいのか、ダメなのか、現在憂鬱な日々です。

これに先立って、移植されていた畜産試験場は、メスだったと連絡が入っています。その代り、育種組合長のK留さんのところは、待望のオスだったようです。今回のこの記事の前に書いた種雄牛候補の初回検査で、同じく検査を受けたようです。結果はまだ聞けていません。安秀165×たかもり はどうなることやら・・・

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2/28移植してもらいました。だ・け・ど・・・


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No「18」 うーん、残念。



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3/21 再度移植。No「21」頑張ってくれー。
そして、出でよ!ファイナルミニ種雄牛よ!

2012年4月 1日 (日)

若 種牛への道1

3/29は、若の種雄牛候補の初回検査がありました。

成長は順調で、人懐っこくフレンドリーな感じ。先日離乳してから以降、トモダチとして洗脳してきた効果があった模様。繋いでもおとなしく従順な感じ。特徴としては、小耳と毛深さ。付けた耳票に隠れるくらい(ウソ)で、毛は長く、黒々とフサフサでやっぱり寒い土地で育ったとうちゃんの子だからかな~と、変な感心をしてます。

検査は相変わらずのメンバーで、事業団、登録協会、JA、と7名ほどで、測ったり、触ったり、見たり、そして沈黙の時間が過ぎたり、押し殺した声でヒソヒソしゃべってたりと、いつもの感じです。初回は可もなく不可もなくなので、とりあえず情報をもち帰って検討なのでしょう。計測結果は以下の通りで、1,7σくらいと聞きました。平均よりは良いようですので、少しホッとしています。このまま無理をせず、崩さないように育てないといけないですね。少し期待があるのは、この「北茂勝96」の候補産子がいないと聞いていることです。その後、他地区で産まれているかもしれませんが、茂勝系を広めたい事業団さんに対しては、好位置につけているのではないかな思っています。小耳はさすがに登録協会の方がすぐに気付いておられました。他の方も気づいておられるとは思いますが、あえて口に出して言うほど特徴的なのでしょう。

計測結果  前高98.4、後高101、胸囲118、腹囲137

あと2~3回検査がありますので、今度は自信を持って送り出せるように、そして落選しないように育てていかないといけないですね。

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みんなでジロジロ、何を考えてんのかな?


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ちょっとお疲れぎみ。でもおとなしかったですよ。











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