巴のセリ市があり、まずまずの成績でした。
9月19日生まれの巴は、かつこの4産目で産まれ、初の男子でした。姉に こよみ と せかい がいて、2頭とも郡品牛です。3頭とも血統は「美穂国×福桜×上福×安平」で、姉二人は大柄でしたので、次もと思って出てきたのが巴でした。
産まれ時から40kgと大きく、その成長は姉同様のびのびとしていました。運動量も大きく、よく動きよく食べるのいい子でした。その割に親に似ずおとなしい感じが大きさを感じさせなかったのですが、よく見るとそれは大きかったのでした。
2月に子牛検査があり、日齢と体格からセリ月を6月と設定していたのですが、3月末にJAの担当者が我が家に来た時、「これ、6月のセリにしては大きすぎるよね。」って話になって、急きょ5月セリに潜り込ませたのでした。流石に血をひくもので、子牛検査以降グングン伸び出して、6月まで待つと、裕に330kgを超える勢いでしたのでいい判断でした。
そして、今日のセリ市、日齢は239日で、本日一番のワカゾーでした。ですが、体格はしっかりとしていて、他の300日齢の牛と変わらずで申し分なし。先にマニュアル子牛の検査でも、胸囲155cm、腹囲185cm、栄養度4に近い5と判断され、合格でした。「フレームがしっかりしていて300kgクラス。初期育成が良かったのだろう」と言ってもらえました。うれしいですね。「マニュアル子牛」の額章を付けてのセリでは、体重は301kg、445千円という結果で、平均が体重302kg、平均432千円(去勢)というところを見れば、十分納得のいく内容でした。きっと、6月でも269日齢で330kg位でしょうから、もっと高額も狙えたかもしれませんが、私の思いとは合わないので、今回の判断で良かったと思います。
私は繁殖農家は、肥育農家さんの為に、良質の子牛を低コストで生産し続けて、ゆくゆくは消費者さんに選ばれる農業者でありたいと思っています。その為にも、それぞれにメリットがあることが大事なのだと思います。今回、少しは叶ったのかなと。
そして今回、都城であまりパッとしない美穂国を、理解して購入頂いた、地元肥育農家さんに感謝です。
最近のコメント