やすよ2 の出産2012
10産目となる やすよ2 が無事出産しました。
少し前になりますが、9月17日に美穂の国男くんを産んでくれました。お産自体は問題無かったのですが、これより1ヶ月位前から、やや心配していました。
というのも、口蹄疫時、授精師・獣医師がうごけなかった時分に、種付けした後の妊娠鑑定をどちらかにかお願いしていたので、60日を超えてきた牛について、「さてどうしたものか」と考えた結果、「自らできることは自らしよう」と決断したのでした。自力鑑定なら、依頼する必要もなく、自分の時間でできるので効率化が図れると。ですが、直腸鑑定等したこともないし、そのことにより牛を保定したり、蹴られそうになったり、腕が折れそうになったりしたくなかったので、結果、単純に発情観察を120日に増やし、おおよそ6回の発情機会を重点に観察することで自力鑑定としました。その代わり、観察回数は増え、受胎待ちの期間は延びるのですが、単純なので仕事に影響しないですし、保定等の時間的コスト低減につながり役立っています。試験交配や基礎牛の鑑定以外はこの方法で、現在2年間100%の鑑定率です。自分に「これで鑑定確認できないんだったら、牛飼い失格だわ!」と言い聞かしています。
しかし、これを揺るがす事態が起こり、今回のお産でした。8月の中頃、やすよ2が透明な粘液を流していて、運動場では他の牛と乗りあっていたのです。特に繁殖力の強いこの牛は、我が家の発情監視委員会の会長なもので、他の牛の発情のリトマス試験紙みたいに良く反応するのです。当然やすよ2は、120日の鑑定確認済みでお産前なのに、乗あいはともかく、粘液はちょっとショックで、ひょっとして見逃したのか?と考えたのでした。それ以外にも、早産かも、とか、奇形とか、いろいろ頭を廻ったのですが、自分を信じて待ってみました。
その結果、無事お乳も張ってきて、ほぼ予定通りの日程で出産し、内心ホッとしたのでした。生れた子は、あまり元気のないボーッとした男の子でしたが、結果オーライでしょう。今回は、もし受胎もれだったら大きな損害ですが、自業自得です。それより、今までの鑑定済みの分が心配になってしまい、自信をなくすころでした。現在100%継続中です。
血統は、美穂国×平茂勝×第5隼福×第20平茂 で平成13年生まれの平茂勝には、美穂国は新しすぎる種かもしれないですね。
名前は「 枠(わく) 」です。美穂らしくのびのびした体格で、普段はボーッとした感じですが、最近は小突くことを覚えたのか、フン出しに行くと相手をするのが大変です。
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