かつこ の出産2012。受精卵+オス=種牛への道1
またまた来ました種牛への道。きょうだい検定の受精卵、オスでした。
昨年の11月に移植した受精卵でしたが、9月11日に無事生れました。移植の様子は記事のとおり。 受精卵は通常の人工授精より早く生れると聞いてはいましたが、ゆうに7日過ぎて普通と変わらなくなった日の11日、気にしない活発なかつこは皆と一緒に運動場へ行くときかないので、暴れないよう出してあげた。怪しいとは思っていたのですが、1時間後、案の定シッポを上げて走りまわっていた。あわてて産室に戻してあげたら、もう足が顔を出している。破水まで運動場で済ませていた様子である。この後はかつこにおまかせ、1時間もしないうちに自力で無事産んでくれました。
でも、ここまではいいのですが、お産後は凶暴牛に変身するかつこ。前々回はケガをし、前回も1週間くらいは何もできず、近づくこともままならない感じで、結局今回も同じ。オスかメスか見たいだけなのにきびしい監視の目が。でも、立ち上がって動き回れるようになると、股間にチラチラしたものが見え隠れし、期待をそそる。オスだ!でも確証がほしい。それで3日目の今日13日、部屋を移動させるタイミングで、母子を一時的に分離できたので、やっと確認できた。「オスでした!」
この受精卵、たかもりのもので、きょうだい検定によるもの。オスなら種雄牛候補として検査を受けることになります。メスなら自家保留対象で、たかもりひめとの姉妹になる。
血統は、安秀165×たかもり(安福165の9×紋次郎×糸光◆)
他の農場でオスが生れていましたが、小さかったようで残念でした。たかもりひめも小さいよ~って言われつつ我が家に来ました。当然、お産対策として、増し飼いを増やして対応したのは言うまでもありません。それで、今回出てきた子はというと、いいじゃぁないですかぁ!推定体重35kgという感じの標準くらい。そして、体型に特徴が。長さはあまり無く詰まった感じ。その代わり、肩周りがガッチリしていて、深み、厚みがあり前駆充実。幅は肩から腰に向かって幅広い感じ。見るからに前がち。生まれてすぐからこんなに特徴が見えるのも面白いですね。というか、見ててその特徴に「なんじゃこの子は?」って言ってしまいます。
これで、また種牛への道がスタートします。名前は「 山(やま) 」です。この子で5頭目の候補牛となりました。5回もオスが続くと、奇跡というより何かコワイものを感じますね。たかもりの執念か?この後受精卵がもう1頭、自身のおなかにもう1頭待っています。
そうそう、無事に生んでくれた、「かつこ」に感謝です。
やっと生まれた~。ストローの中は寒かったよ-。ってか
胸水をお乳と間違える大失態。かなりの時間吸いまくっていた。お乳へと持っていきたいのですが、大ケガしそうなので応援だけにしました。
足が短いのか、深みがありすぎるのか?何か変ですよね?
ちょっと栗毛。
詰まっているけど、前ガッチリ。
肩幅のまま腰へ、しっかりしてる。
« 計画停電 回避。節電の夏、グリーンカーテン | トップページ | 燈 のセリ市 »
「種雄牛」カテゴリの記事
- 俵、さいや のセリ市でした。(2022.07.19)
- 試験交配牛(千尋135)の「箔」の買い上げ。(2022.05.13)
- たかもり 卒業2018年1月17日(2018.02.14)
- 宮崎県家畜改良事業団へ「安平王」を見に行く。(2017.04.03)
- 忠富士のお墓へ(2016.12.07)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
確かに前勝ちな感じがしますね
これは事業団の叔父さんの受け売りですが、第七糸桜にしろ、安平にしろ福之国にしろ、前駆のしっかりしたものには名牛が多いといってましたし、期待できるかも
後の二頭も無事の出産をお祈りしております
JA都城さん、雌なら俺に売ってくれないかなぁ(-_-;)
むりか(-_-;)
投稿: しん | 2012年9月14日 (金) 13時06分
う〜ん、実物の山ちゃんを見てみないとハッキリしないですが、小さい頃の安秀利も似たような体型でしたよ(・∀・)ノ
あぁ、毛色は真っ黒でしたが。
山ちゃん、是非見てみたいので、また今度お伺いさせて頂きますm(__)m
投稿: しげしげ | 2012年9月14日 (金) 21時24分
しん さん
生れてすぐから、前駆がしっかりしていて・・・、って言うのも、なんか思い込みのような気もしますが、名牛!って聞くと、舞い上がってしまいますね。なんて。
これから道のり長い検査ですって。
投稿: kawabata | 2012年9月14日 (金) 22時02分
しげしげ さん
安秀利も似たような?うれしいじゃないですか。
今度見比べてみてほしいです。お待ちしております。
でも、ガン見していると、親牛のかつこから威嚇されますので注意が必要です。
投稿: kawabata | 2012年9月14日 (金) 22時08分
「山」号、また、種牛への道を歩めると良いですね。
そうそう、あと2頭の牛も雄であれば、十分可能性があります。福桜王は偉大ですね。
素人がつぶやきます。
安秀165って、安福156の9×紋次郎ですよね。たかもり嬢も同じです。これって、近親のような気もしますが、問題は無いんでしょうね。まぁ、母系は、別物でしょうが。もしかして、狙いなんでしょうか。
投稿: Cowboy@ebino | 2012年9月15日 (土) 13時54分
Cowboy さん
まだ生れたばかりで、歩みだしたところなので何とも言えませんが、おっしゃる通り福桜王が引っ張ってくれてると思います。今後が楽しみです。
かなりの近親交配です。意図して交配しているもので、意味合いとしては遺伝情報を固定化するということのようです。血流を濃くすることで、この種雄牛を他の牛に交配した時、よりその特徴を出すためだそうです。過去から、第20平茂(気高×気高)や、茂重波(茂金波×茂金波)や、茂勝(茂重波×茂重波)や、糸花とか、山本とかってその例でその成功結果です。聞くところでは、その裏でかなりの失敗例が存在しているようです。
今回はというと、畜産試験場によるきょうだい検定で、生れた複数頭のオスから選出するので、失敗を回避できるのでしょう。そしてこの遺伝が固定化できれば、165の9をよりよく表現した子牛が出てくることが期待できると。
山ちゃん、名前は軽いですが、荷は重いのです。
投稿: kawabata | 2012年9月15日 (土) 21時09分