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2014年1月 2日 (木)

謹賀新年 2014

あけましておめでとうございます。

年越しはいかがお過ごしでしょうか。この地は比較的温暖な年末年始を迎えていて、苦にならない寒さです。牛たちも、子牛に12月初めごろからカゼが蔓延しましたが、今は落ち着きを取り戻しており、平穏な日々です。年末、「このみ」が出産した「必」は順調で元気に走り回っています。親のエサを口に頬張っているのを見たときにはドキッとしましたけど、食に関心がある様子なので実に楽しみです。でも食べ過ぎてお腹を壊すのが常ですけど…。

12月最後のセリ市は、「呟」が出場し、高額でのご購買となり、うれしい年末となりました。
セリ日  12/16(年内最終日)
セリ番号 388番

血統   勝平正×福之国×安平×糸秀
日齢   298日
体重   346kg
測尺   胸囲167cm、腹囲195cm、栄養度5
マニュアル 不合格(過大)

セリ金額 637千円(税抜き)
という結果で、全体の相場にて押し上げてもらいました。行先は県内西都市サ○トフーズさんで、大変な高額でご購買頂きました。ありがとうございました。
呟も初旬には咳をしていて少し食が落ちましたが直ぐに回復。セリ前一週間は元気に食べていました。それでもやや不安が残ったのでセリ前日、獣医さんに診てもらいましたが39.3度の微熱。それでも他は異常なし。注射だけしてもらいました。
セリ場でも体温は39.0度だったので、今回は「カゼ気味」という表現でアナウンスしてもらいました。セリ全体が高額になってくると、売る側も慎重にならざるを得ないのが現実でして、今回の対応でした。

そんな2013年、セリ結果はというと、全体的には平均値をわずかに上回る結果でして順調というのでしょうか。自家保留が2頭「せいか、あいたかもり」がいて、戦力としてはたいへんな増強となった半面、事故で後ろ足を骨折し廃用となった「こよみ」がいたので、プラスマイナスでしょう。
その代わり、年度途中で飛び込んできた「このみ」の基礎牛認定の知らせは、今年度最大のニュースでした。また種雄牛造成に携われることに対する楽しみが、日ごろの牛飼いのモチベーションを上げたのは言うまでもありませんね。おまけにオスが生まれたというおまけ付ですから。
他には、粗飼料の基礎研究として、2013年度に立ち上げた話があって、普及センターさんにも協力をお願いし、先日結果が出たところです。それが良さそうなので、2014年度に試験栽培で実証して年末に結果を出せると思います。詳しくはまだ話せないのですが、うまくいくと面白いことになるかもと考えています。ウズウズしています、ホントは言いたくて。
お米も、高温少雨のキビシイ気候であり、且つウンカ等の虫の多く入った年でしたが、我が田んぼはしっかりしていて、結局は近所の方々は2等米が9割ほどだったのに対し、1等米を生産することができました。少しずつ分かってきた米の栽培でした。

ということで、2014年度は変わらずセリ値が高騰するだろうと予測されているので、繁殖生産としても、その値段に遜色のない元気な子牛を、取りこぼすことなく生産することに全力を注ぎたいと思います。無理をせず、個々の子牛に見合った成長を促し、邪魔をしないようにしていきたいですね。
基礎牛の子「必」を、何回かある検査に確実に合格できるように務め、また夏ごろに畜産試験場に送り出せるようにしていきたいですね。まだまだハードルはいっぱい待ってます。
粗飼料研究は、今年度ちゃんと栽培できるか、その方法でいいのか、いろいろ考えることでいっぱいです。テータも取らないと。ちょっとワクワクなりそう。
お米は作ります。飼料米やら飼料稲の高額補助金は狙いません。日本人の主食を作っているというプライド一本でやっていきたい。お金はその後考えたいと思います。

そんなこんなで、初詣もいつもの近所の早馬神社に行きました。いつも「がんばりまーす」みたいな拝み方であまり願い事をしてないなぁと思ったしだい。いいのかな?いつもの絵馬とおみくじを買った。「吉」と出た。おみくじそのもの自体は「まあまあ」といった相対評価なのかもしれないが、私にとっては「イイ感じ」という絶対評価として受け取った。自分の気持ちの立ち位置でおみくじの評価は変わるのかなと実感。やっぱり神社は不思議な空間だわ。

そういうことで、本年もよろしくお願いします。

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味ある親子。まだ良くなった方。


P1090174
なにごとにも心動かず常業を・・・

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コメント

まさに、1年の計は元旦にありですね。2日だけど(笑)
今年を見据えての発進ですね、流石です。

新粗飼料の話は、例の話ですね。
どういうことになるのか、実に楽しみです。
あれも、WCSに出来るのでしょうか?
猪だけじゃなく、鹿もプイってしてくれると良いんですけどね。

何やら、オリンピック・パラリンピックの年辺りには、減反政策が廃止されるとのことですが、うちのちょ~狭い田んぼ、人に貸しているんですが、来年から、契約更新せずということになりました。
こういう事例が多くなるかも知れませんね。

Cowboy さん
おはようございます、遅くなりました。
昨日は中学の同窓会でワイワイやってたものですから。

元旦は1年の始まりですので、今年の方向性は考えておかないとと思い整理しています。日が経つのが早いので、もう今年もあと362日しかないかと思うとスタートダッシュが必要ですね。

粗飼料は昨年は実験でしたので今年が大事になってきます。猪鹿くんは強靭なので難しいかも。

田んぼは政策転換でエサ用の農地という位置付けになってきますので、土地としての評価額が激減してくると思います。国はそんなことは言っていませんが、結果して叩き売りになった田んぼを企業が買取る。結局農地転用をやり易くしようとしているのかなと。農家からの農地はがしですね。怖い国ですよ。

今年もよろしくお願いします。

初めまして。牛に対する情熱が伝わってくるブログ内容で、拝読しながら励まされてます。
現在の子牛高値相場は異常ですよね。勿論売る側にはこの上ない相場なのですが、肥育農家さんもかなり、苦労されてると思います。肥育農家の友人が200頭収容規模の牛舎を2棟、最近作りましたが、素畜費が2億円以上かかると、ため息ついていました。生産者、購買者どちらも納得できる相場が安定的に続いてほしいと切に願います。

村瀬吾郎 さん
はじめまして、そしてコメントありがとうございます。

昨年末位から全国市場は大荒れの様相ですね。やや殺気立った感じはしています。いつからか安定という言葉はどこかへ飛んでいったような気はしています。
でも、今回の相場は突然始まったかと言うとそうではないと思っています。口蹄疫や安愚楽牧場、震災などで、畜産農家は思うような経営ができなくなってきていて、だいぶ前から子牛不足の情報が流れていたように思います。
それに為替の変動も大きいし、併せて石油関係の上昇も追い打ちをかけてます。
更には、実感している気候変動も徐々に影響の度合いを強めていて、飼料の確保が困難になりつつあります。
併せてTPP、伝染病、海外WAGYUなど、外的要因も目白押し。
いま、大きなふるいにかけられているのが現状だと思います。事前にコストを下げる努力をして、更には販路開拓に奔走されているところが残ることができるのだと思います。大きい農場だから残れる、中小農場は淘汰、という構図は無いのでしょう。1頭当たりの利益率を上げ、コストを固定費にまで手を入れて下げる努力を求められています。
その結果が、市場での買える買えないになり相場が作られる。
いま大波が押し寄せて、相場は上がっています。暫く落着いた後にまた更に大波が違う形で来ると思います。プラスもマイナスもあります。こういうの「和牛振動」って言うんですかね。外的要因が経営に大きく影響する和牛経営はその影響を無くす努力をしないと厳しい現実が待っていると思います。肥育農家さんにはガンバってもらいたいですが、崩れ出すと止まらないですね。ビッグバン化します。すると市場は下振れです。
生産農家としても、平均30万円台前半を視野に、今ここで準備をしておかないとと、常々考えているところです。全然うかれる要因は生産農家にも無いんです。

コメント返事恐れ入ります。2年後の子牛相場は、自分自身は25万辺りかと悲観的に予測しています。だからこそ、今の高値相場で得た利益は2年後用にストックしておきたいと思います。しかしながら、思うに、キチンとした子牛を上場できるなら、そう、恐れることはありませんよね。自分は、まだ経験不足なのですが、周囲には立派な出荷者の方々がいて、励ましてくれます。たまには冷やかされますけど。苦笑。

村瀬吾郎 さん
25万円とは手厳しい(笑)でもそこへ照準を置いた者こそ、改善に拍車がかかるってものです。その為には、いろいろなもののハードルを越えなければ到達しそうにないので、いい案を考えないといけないですね。
>キチンとした子牛を上場・・・
これは繁殖農家の役目であり、子牛の品質ですね。私もこのことは最高の状態で送り出したいと思っています。
この先楽観はできそうにないので、お互いガンバっていきましょう。

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