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2014年4月12日 (土)

安平王の現場後代検定

安平王も現場後代検定が始まりました。

4月10日に、安平王の試験交配で生まれた産子について、調査及び買い上げがあり、見に行ってきました。
産子は、H25/7月~9月に生まれた去勢5頭、メス5頭の10頭でした。
  日齢平均   238.8日  (215日 ~ 253日)
  体高平均   111.1cm (105.6 ~ 117.0)
  体重平均   234.8kg  (205kg ~ 252kg)
といった測尺結果で、ほぼ日齢=体重に値し、バラつきも少なく平均的な成長かなという感じでした。栄養度もそう高くなく飼養管理もいいようでした。
母牛の血統から見ると、母父が福之国4頭、忠富士3頭、勝平正2頭、美穂国1頭で、糸桜系と気高系とがうまく棲み分けしているようでした。

全体的に、バラつきの少なく、ほぼ安定した産子になるのではないかなと感じがしました。飼い主さんから、「おとなしいし、よう食べたよ~」とも言ってもらえて、ちょっとうれしかった。安平王は元々よく食う子だったので、離乳後にバカ食いしてお腹をこわしたのが、現在の体格の元になっていて、成長する遺伝子は産子になっても十分に伝えられてるんだなと安心しました。種牛自体から受ける産子の大きさ的なものは、若干大きめに出るのではないかなと思っています。ただ、都城より先に南那珂地区も同日同様に行われていて、その中に317kgもの産子もいて、同じく後代検定に入るようですので、逆に過小気味な産子も見受けられることもありそうです。
いずれにしても、血統上安平の血のみ受け継いでおり、2代租以降は被ることが少なく近親交配としてのリスクは少ないので、交配はし易いのではないかなと思います。遺伝疾病も5形質+IARSいずれも含まないので、母牛の改良に一役買うのではないかなと勝手に期待しています。
検定は、この安平王から現場後代検定に戻ります。なので、結果が出るのは去勢がH27/12月頃、メスがH28/3月頃の予定になります。この子(安平王)がH22/12に生まれてもう3年が過ぎましたが、結果にたどり着くまでにまだ2年程待つことになるようです。ホントに気の長い話ですね。
と言いつつ安平王の種は、都城でも今月4月より供用されることとなりました。福桜王も茂勝王も、たどり着けなかったステージに、やっと来ることが出来ました。今後は畜産農家さんの市場原理で左右されるのでどうなるかは分かりませんが、過度な期待はせず、静かに見守りたいと思います。

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コメント

こちらでも、4月7日に買取りがあったようです。知ったときは、時すでに遅しでした。見に行きたかったのですが、・・・。こういうのって、連絡くれませんからね。

うちの安平王の子、「ともか」も、5月には、生産検査を受ける予定です。生れた当初からすると、結構、大きくなりましたよ。元気に走り回っています。

それにしても、この写真の枚数、kawabataさんの期待度と比例しているんでしょうね。

勝平正母牛でしたね。9月か10月のセリですか。そこらが最も早い市場デビューになるのでしょう。気になるなぁ。セリ段階でどこまで大きくなるかで、その後の種付けに影響しますからね。それと母牛への展開と。

この写真ですか、少し多かった。というか、これ添付して、あれ添付しないというのはできなかったので、結局全部。いいものも、そうでないものも、同じ産子ですから。

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