このみの子「桃」 種雄牛への道途絶える
平成27年1月3日に、種雄牛候補だった「桃」は死亡しました。
基礎牛であるこのみの子の「桃」は、12月3日に元気に生まれ、種雄牛候補として期待していたのですが、残念ながら死んでしまいました。
原因は、コクシジウムによる血便に、低体温が追い打ちをかけて、力尽きてしまいました。
年末に血便を確認してて、やや元気が無くなってきてたので、1月2日に獣医にて点滴治療をしてもらったのでした。その日の晩は寒い日でしたので、毛布をカットし、簡易ジャケットのように着せてあげて動いても大丈夫なようにしていました。勿論コルツヒーターも常備して。その時は元気があり自力で動き回っていましたが、お乳は飲めてなかったかもしれない。0時の段階で38.4℃の体温を確認していたので安心して牛舎を離れました。
次の日の3日、朝6時に見てみると、ヒーターの下には見当たらず毛布は脱ぎ捨てられていた。探すと、寒空の下、冷たい地べたに座り込んで動けなくなっていました。慌てて引きずって牛舎内のヒーターの下へ連れて行き、毛布を追加して、ペットボトルの湯たんぽを入れ保温。その時の体温が37.4℃。急いで獣医をよんだ。点滴を入れたいが血管が分かりにくく四苦八苦し、何とか入れることができた。
その後、とりあえず保温は出来てるけど、体温を測ると体温計が36.5℃から上がらず「寒空に放置したてので壊れたか?」と思い、ボイラーからのお湯をホースに流し、ホースを体に添わせることで更なる加温をした。毛布下は十分な暑さだった。
昼過ぎ、同じ体温計で図ると35.?℃から上がらず、体温計を疑いつつ獣医に連絡。弱っているということで点滴するが、血管が見つからず何度も刺し、点滴した。その時体温が36.5℃だった。夜にまた連絡するので対応をお願いした。
体温計とカイロを買い足し、夜に備えた。明らかに弱ってきていて、頭をあげてるのもしんどそうだった。買った体温計はデジタルだったがエラーが出ていた。
寒い晩でしたので体をさすってさすって、2時間ほど経った9時過ぎ、聞いたことも無いような大きな声を張り上げ、体をバタつかせた。胸を何度も押さえて心臓マッサージになるのかどうか分からないが、繰り返したけど、目から光が消えていくのが分かりました。
親のこのみも、声で異変を感じ取っていてウロウロと動き鳴いていた。桃に掛けていた毛布をあげると、匂いだり噛んだりさすったりしてたけど、しばらくしておとなしくなり何もしなくなった。事態を把握したようだった。
明けて次の日、外に引っ張り出しましたが、やはり相当大きかった。僅か1ケ月ですが、90kgはありそうでした。見れば見るほど、残念であり、かわいそうであり、悔しさに押しつぶされそうでした。
反省点としては、コクシジウムへの対応の遅れがあったこと。それに年末年始ということで、他へ気が回ってしまったり、獣医への連絡を躊躇する場面もあったこと。それと、下痢をしていることへの対応に怠慢があったことである。
それと、今回低体温に対する対応を甘く見ていたこと。風呂に入れることも頭によぎりましたが、やり方のイメージがわかなかったことと、一人で対応するには相当困難を有することが予想され、外からの加温で何とかなると思い込んでいた。獣医も風呂に入れる方法もあるよと言っていましたが、決断には至らなかった。今、冷静に考えると、ローダーのバケットでもできるんじゃないか?何かの桶にビニールを敷いて入れればいいのでは?と思い浮かぶが、時すでに遅しでした。低体温にはお湯で温めない限り、体幹まで体温を上げきれないと分かりました。
これにて、今回の種牛の道は終わりです。
死亡の報告をし、次の指定交配を検討お願いした結果、次も同じ忠富士で行くことに決まりました。このみには、次の発情で付けたいと思います。年内、再度種雄牛候補を出せれることを期待してます。
まだ、元気な時の様子。水を飲んだり食べたりしてた。
息を引き取った。何度もゴメンなと言った。
動物には匂いで分かることがあるようだ。人間には失われた能力を持ってる。
桃ありがとう、楽しいワクワクする1ケ月だったよ。
最近のコメント