白癬菌の侵入を許してしまった。
牛にも皮膚病がいろいろあって、その原因となる菌類やダニ類を駆除するため、冬にはアイボメックや、ネグホン散などを塗付している。
でも、ここへきて白癬菌による炎症が見つかった。うーん辛い。
ホントは書きたくないんだけど。
接触することで感染するということだけど、9月までは子牛の出荷もないので、生産上は問題ない。
現在は親牛2頭と子牛2頭に留まっているけど、牛舎内での感染拡大だけは防ぎたい。
最初に見つかったのは4月末頃で、尻尾の付け根に500円玉くらいのハゲが数か所見つかったので、アイボメックをぬりぬりしておいた。この牛は冬にお産間近だったため、これらの駆除剤は使用していなかった。もうこれで大丈夫だろうと思っていました。
しかし、先日運動場で眺めていると、他の牛の首元にプクプクしたところが見つかり、一部がハゲかかりカサカサしている。範囲も手のひらほどはありそう。ヤバい><
ネットで調べてみると、白癬菌症か、ダニによる疥癬症なのか分からないので獣医へ相談。
「とくせいふっこうしん」ではないか???ということでしたが、聞いても分からず。
要は白癬菌による症状だろうということで、クリアキルとナナオマイシン油剤を指示されました。微温湯で希釈したクリアキルで、患部をタオルで拭き拭きし表面消毒。乾いたところにナナオマイシンを刷毛でぬりぬり。
プクプクしていた皮膚は、直ぐに表皮がはがれ地肌が出てきました。
4日ほど続けていますが、むき出しの肌は赤くなってはいますが粉っぽさ無くなり、広がりもせず落ち着いているようです。
他にも広がっていないか、よくよく観察していると、子牛にも2頭1か所づつ見つかり、治療中です。
これ以上広がらなければ、大丈夫でしょう。
小さいうちなら、クリアキルだけでも効果はありそうですね。
さて、原因をさぐっみると、ハゲタヌキではないかということでした。いたいた、確かに4月頃からうろうろしていて、飼層にも入ってたのを何度か見ました。捕まえようにもままならないですし、いつ出てくるかもわからないので困ったものです。
因みに、この白癬菌は人にもうつるらしい。つい最近、異常なほど指先が荒れててあかぎれがひどいのです。ひょっとすると、最初にアイボメックを塗るとき手袋をして塗っていましたが、穴が開いていたのは気づいていました。
やっぱこれかな><
みなさんも、牛の皮膚病はすぐに広がりますし、暗いと分かりにくいです。
痒みもあると思いますので、しぐさや行動も見て、見つけてあげないといけないですね。
早めの治療が大事です。
この暑い時期になってもあかぎれって。何塗っても治らないです。
皮膚科の病院行って、「牛の皮膚病が出てて・・・」と話したけど、医者には伝わらず。
ただのタダレだと。もうあの病院にはもう行かない。
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- 白癬菌の侵入を許してしまった。(2016.05.29)
コメント
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この時期は、珍しいですね。乾燥した冬季が多い気がします。寒さで免疫力が落ちた牛によく見られます。
でも、今回の白癬は、恐らく、ご推察の通り、ハゲタヌキの可能性が高い気がします。簡単に、うつりますからね。ただ、タヌキの場合は、ヒゼンダニによる疥癬が多いので、かなり広い部分が皮膚病(ハゲ)になるようですから、違う気もします。
治療は、クリアキルの塗布だけでもかなり効果があるようですが、希ヨーチンで”焼く”という方法も良いようです。痒みも取れるかも。
空気を遮断するという意味では、付着してくれるF・Rパスタも、かなり、お勧めです。
ナナオマイシンは、抗生物質ですから、一度塗れば良いようですが、重症の場合は、1~2週間経過して、再塗布すると良いようです。
写真から見ると、500円玉の奴は白癬でしょうが、小さいブツブツは、別のダニなどの感染症・内部寄生虫の可能性も否定できない気がします。イベルメクチンによる治療が必要かも知れません。
投稿: Cowboy@ebino | 2016年5月29日 (日) 13時55分
>Cowboy さん
なかなか鋭い指摘ですね。確かに2頭は別物かも、と獣医も言っていました。確定ではないですが、酷くなりそうな方の治療方法での指示と思われます。
どちらにしても、農場中に広がる可能性もあるので油断ならんですね。
クリアキル、希ヨーチン、F・Rパスタ、ナナオマイシン、イベルメクチン、とよく把握されてますね。
私は全然でして。
投稿: kawabata | 2016年5月29日 (日) 20時13分