« 花豆の栽培2015(その2) | トップページ | 宮崎県家畜改良事業団高鍋センターの火災 »

2016年5月29日 (日)

白癬菌の侵入を許してしまった。

牛にも皮膚病がいろいろあって、その原因となる菌類やダニ類を駆除するため、冬にはアイボメックや、ネグホン散などを塗付している。
でも、ここへきて白癬菌による炎症が見つかった。うーん辛い。

ホントは書きたくないんだけど。

接触することで感染するということだけど、9月までは子牛の出荷もないので、生産上は問題ない。
現在は親牛2頭と子牛2頭に留まっているけど、牛舎内での感染拡大だけは防ぎたい。

最初に見つかったのは4月末頃で、尻尾の付け根に500円玉くらいのハゲが数か所見つかったので、アイボメックをぬりぬりしておいた。この牛は冬にお産間近だったため、これらの駆除剤は使用していなかった。もうこれで大丈夫だろうと思っていました。

しかし、先日運動場で眺めていると、他の牛の首元にプクプクしたところが見つかり、一部がハゲかかりカサカサしている。範囲も手のひらほどはありそう。ヤバい><

ネットで調べてみると、白癬菌症か、ダニによる疥癬症なのか分からないので獣医へ相談。
「とくせいふっこうしん」ではないか???ということでしたが、聞いても分からず。
要は白癬菌による症状だろうということで、クリアキルとナナオマイシン油剤を指示されました。微温湯で希釈したクリアキルで、患部をタオルで拭き拭きし表面消毒。乾いたところにナナオマイシンを刷毛でぬりぬり。
プクプクしていた皮膚は、直ぐに表皮がはがれ地肌が出てきました。

4日ほど続けていますが、むき出しの肌は赤くなってはいますが粉っぽさ無くなり、広がりもせず落ち着いているようです。
他にも広がっていないか、よくよく観察していると、子牛にも2頭1か所づつ見つかり、治療中です。
これ以上広がらなければ、大丈夫でしょう。
小さいうちなら、クリアキルだけでも効果はありそうですね。

さて、原因をさぐっみると、ハゲタヌキではないかということでした。いたいた、確かに4月頃からうろうろしていて、飼層にも入ってたのを何度か見ました。捕まえようにもままならないですし、いつ出てくるかもわからないので困ったものです。

因みに、この白癬菌は人にもうつるらしい。つい最近、異常なほど指先が荒れててあかぎれがひどいのです。ひょっとすると、最初にアイボメックを塗るとき手袋をして塗っていましたが、穴が開いていたのは気づいていました。
やっぱこれかな><

みなさんも、牛の皮膚病はすぐに広がりますし、暗いと分かりにくいです。
痒みもあると思いますので、しぐさや行動も見て、見つけてあげないといけないですね。

早めの治療が大事です。

13245425_666157266883054_9053673593
最初に発見した牛さん。あれ、広がっている。

13267805_666157256883055_7480519795
この牛にもプクプクしたところがあるぞ、それも範囲広い。


13267868_666189043546543_7714685883
これで治すのか、治るのか。

13319988_666189053546542_4288030440
例の北里研究所で発見された・・・と書かれています。

13325682_666189063546541_3878836888
この暑い時期になってもあかぎれって。何塗っても治らないです。
皮膚科の病院行って、「牛の皮膚病が出てて・・・」と話したけど、医者には伝わらず。
ただのタダレだと。もうあの病院にはもう行かない。

« 花豆の栽培2015(その2) | トップページ | 宮崎県家畜改良事業団高鍋センターの火災 »

皮膚病」カテゴリの記事

コメント

この時期は、珍しいですね。乾燥した冬季が多い気がします。寒さで免疫力が落ちた牛によく見られます。
でも、今回の白癬は、恐らく、ご推察の通り、ハゲタヌキの可能性が高い気がします。簡単に、うつりますからね。ただ、タヌキの場合は、ヒゼンダニによる疥癬が多いので、かなり広い部分が皮膚病(ハゲ)になるようですから、違う気もします。

治療は、クリアキルの塗布だけでもかなり効果があるようですが、希ヨーチンで”焼く”という方法も良いようです。痒みも取れるかも。
空気を遮断するという意味では、付着してくれるF・Rパスタも、かなり、お勧めです。
ナナオマイシンは、抗生物質ですから、一度塗れば良いようですが、重症の場合は、1~2週間経過して、再塗布すると良いようです。

写真から見ると、500円玉の奴は白癬でしょうが、小さいブツブツは、別のダニなどの感染症・内部寄生虫の可能性も否定できない気がします。イベルメクチンによる治療が必要かも知れません。

>Cowboy さん

なかなか鋭い指摘ですね。確かに2頭は別物かも、と獣医も言っていました。確定ではないですが、酷くなりそうな方の治療方法での指示と思われます。
どちらにしても、農場中に広がる可能性もあるので油断ならんですね。
クリアキル、希ヨーチン、F・Rパスタ、ナナオマイシン、イベルメクチン、とよく把握されてますね。
私は全然でして。

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 白癬菌の侵入を許してしまった。:

« 花豆の栽培2015(その2) | トップページ | 宮崎県家畜改良事業団高鍋センターの火災 »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

GoogleAdsence

  • GoogleAdsence
無料ブログはココログ