« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2017年5月

2017年5月30日 (火)

初めての受精卵の採卵(耕富士×このみ)

初めての受精卵の採卵に挑戦しました。

ドナーは「このみ(勝忠平×紋次郎×平茂勝)」で、

種付する種雄牛は耕富士(忠富士×福之国×安平)で、

結果は、
Aランク14個 (凍結)
Bランク 3個 (凍結)

Cランク 0個
Dランク 4個
未授精 1個
となり、A~Cは移植が可能で使えます。
通常、10個もできれば良好なのですが、17個も採卵ができすばらしい成績でした。

このみ、ありがとう。お疲れさまでした。


この「このみ」ですが、種雄牛を生産する「基礎雌牛」に認定されていました。
2産目の成績が良く、福之国の去勢で567kg、ロース芯74cm、BMS11と好成績で、
平成25年より認定を受け、指定交配を試みましたが、産まれた子は残念ながら検査をパスせず、
平成28年に認定解除となりました。

解除時に受胎している子は指定交配された子なので、もしオスなら候補牛として検査をうけるのですが、残念ながらメスでした。
宮崎の種雄牛造成の中で、勝忠平母体の種雄牛がいないので、是非とも上がってほしいと思っていましたが、なかなかうまくはいかないものですね。
しかし、全国的に見ても、勝忠平での種雄牛は少ないのにね。


ですが、
その産まれたメスは種雄牛が耕富士で、立派な体格をしていました。
このみの9産目ですが、体重が50kg程(推定)で産まれてきて、これなら生産母体に向くなぁと直感したのでした。
完全なる保留確定です。正直このみは、この9産目までずーっとオスばっかり産むものですから、後継牛ができなかったんです。
血統的にも、能力的にも後継牛が確保できたので、助かりました。


成績も優秀、血統的にもイイ、後継牛にも目途がたった。
こんなことで、この「このみ」の採卵に踏み切りました。

採卵には、過剰排卵処理やCIDR(腟内留置型黄体ホルモン製剤)、そして採卵と、かなりの負担をかけるので、予後不良といった事態を想定しなければならない。
後継牛は確保しておかないといけないんですよね。
ということで、今年目標としていた採卵は無事達成できました。
これは、実は予行練習の意味合いもありました。
昨年10月に導入した華春福は、町の受精卵事業の対象牛で、1産した後採卵の予定です。
初めての採卵でこの事業に臨むのは気が引けていたので、どこかで練習をしておきたかったんです。それが、丁度いいタイミングで、それも同じ4~5月頃の採卵でこのみができたのは計算どうりか偶然か。
どちらにせよ、今回得られたノウハウは来年の採卵に活かせるものと思います。

さぁ、後はこのみの受胎と、得られた卵の移植です。
このみは採卵後1カ月が経つところですが、未だ発情再起してません。ちょっと心配。

そして、移植はあさって6月1日に初回移植を予定してます。
移植の受胎率はこの近所で聞くのは3割といいます。
17個の移植をしても、5頭しか産まれないことになります。
これではこのみに申し訳ないので、なんとか100%に近づけるようにしないといけないですね。
10
採卵プログラム、なかなか大変でした。このみも。


11
無事17個も凍結できました。


Photo
1/31生まれの「れれ」、耕富士×このみ
現在3σを超えてる成長度合いです。
楽しみですねー
※非売品です。

2017年5月13日 (土)

BLV(牛白血病)の再検査でも陰性でした。

これで、BLV(牛白血病)は完全フリーになりました。

完璧な清浄化が達成です。

今年の1月に全頭検査し、全て陰性を確認できていました。
これで清浄化は達成なのですが、1頭だけ10月に外部導入しており、導入直前に感染している場合、抗体が上がってこないこともありうると。しかし、導入から2カ月経つので判別できるのでは、との回答でした。
ですが、念には念を入れたいので、この牛だけ再検査しました。

結果、3月31日採血の、4月5日付で「陰性」の検査結果でした。

これで、安心して牛と接することができますし、自信をもってセリに出せます。

Blv

« 2017年4月 | トップページ | 2017年6月 »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

GoogleAdsence

  • GoogleAdsence
無料ブログはココログ