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2017年7月

2017年7月18日 (火)

創 のセリ市でしたし、たかもりひめ のお産でもあり。

7月15日は創のセリ市でした。

結果は、地元三股の方でのご購買で、
259日齢、274kg、701千円のセリ結果でした。
体重は予想以上でしたし、セリ値も十分すぎる高値でした。
ご購買頂いた方、そしてセリ参加いただいた方々ありがとうございました。
あの血統で、理解頂ける方が地元におられるとは嬉しいですね。

血統は、白清照×茂勝×安福165の9×紋次郎×糸光◆です。

マニュアルの測尺には立ち会えませんでしたので、自前での測尺値は
前高115、後高117、胸囲147、腹囲190で推定尺値では268kgでした。
栄養度も6無いはずなので、思いのほか良い増体だったようです。

この親である あいたかもり には、次も白清照が付けてあり、10月予定ですね。
因みに、白清照は、あと2頭産まれています。

もちろん、BLフリーです。

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んで、

今回も、セリの日にお産でした。
7月16日予定の たかもりひめ でしたが、4時に牛舎に出勤すると、「産むよ!」
みたいな目でこちらを見てました。
産むのはいいことだけど、後はタイミング。
7時には牛を車に積んで行くのでそれまでに、とはいかなく、また帰ってくることで、とりあえずセリ場へ。
急いで帰ってきたら8時に破水。
セリの時間は開始が9:30からで、概ね10:30までには行かないと緊急事態。
セリライブと たかもりひめ とを交互に見る始末。
気を揉んだ末に、10時前に何とか産んでくれました。
急いで処置して大丈夫なのを確認して、再度セリ会場入りでした。

産まれた子は、40kg程の黒々したオスでして、
血統は、梅福久×安秀165×安福165の9×紋次郎×糸光◆
血統の割には大きくなりそな予感です。
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今は便利な世の中ですね。
家でセリライブ見て順番を確認し、セリ場へ行って家の産室の子の状態を確認するってできるんですよね。

ホントは、この合間に、受精卵の移植もやってて、あっちもこっちもでした。
1日で繁殖の仕事の、種付けとお産とセリ出荷というフルセットな日でしたね。

2017年7月11日 (火)

BLV(牛白血病)がん免疫薬で予防?

6月のある日、

「 北大、治療法ない牛白血病をがん免疫薬で予防 

という日経新聞電子版の記事が回ってきました。
Blv

人のがんなどの治療に使うがん免疫薬の仕組みを応用したもので、
治療法がない感染症の予防薬として実用化を目指す。

と書かれています。
でも、多くは語られておらずソース元も無いため気になっていました。

そこで色々と調べてみると、出てきました元情報の論文が。


2017年4月27日付 
牛難治性疾病の制御に応用できる免疫チェックポイント阻害薬 (抗PD-L1抗体)の開発にはじめて成功

2017年6月7日付 牛難治性疾病の制御に応用できる免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)を,抗PD-L1抗体薬に続き開発

この2つがセットになっています。
内容はと言いますと、かなーり難しいのですが、

ウイルスによって免疫力を抑制されたものを、この免疫チェックポイント阻害薬で再活性化し、生体内でウイルス量を減らす。

というものらしい。
免疫チェックポイント?、T細胞?、阻害薬?、どこかで聞いたことないでしょうか。

あの、がん治療薬の最先端の薬品「オプジーボ」 

T細胞にかかったブレーキが外され、T細胞は活性を取り戻して、再びがん細胞を攻撃できるようになり、がんの治療として保険適用になったという話。
高額な薬品だけど、数万円で治療できると期待されてますね。

要は、この仕組みを牛の細胞に適用できるようになったというのがこの記事で、結果してBLVウイルスやその他の難治性疾病に適用しうるというものです。

むかーしのCMで「臭いにおいは元から立たなきゃダメ!」とありましたが、正にそれですね。

今夏より実証試験を開始するとしています。
気になるのは、その効果と食肉としての適応ですね。
牛白血病を発症したものは無理としても、BLVに感染している牛への治療・発症抑制・ウイルスの極少化、ですかね。
そして、ワクチン化しての感染抑制でしょうか。
いろいろ考えられますね。

ただ、後はお金の問題。
はたして、経済動物への医薬品として採算が合うところまで抑えられるのか、ココが大きなキーになるのは必至です。

そして、重要なのは、この記事で農家さんが受けた印象は
「なんだ、BLって治療できる病気になったてことじゃん

となってはまずいですね。
まだまだ開発段階ですし、数万円もしたら多頭には意味は無いですから、感染を抑制して抑制して、最後の所で使うようにしていかないといけないですね。

ま、どちらにしても、今後の開発が期待されることは間違いないですね。

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