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2018年8月 1日 (水)

BLV(牛白血病)登録検査や共進会等集合はいかがなものか。

登録検査を、自宅検査で要望していましたが、却下されました。
登録協会のBLVに対する後ろ向きな体質が見えてきました。


昨年、BLVの全頭検査を実施し、清浄化を達成して1年が経ちました。
清浄化をしたが故に見えてくるものもあります。
それは、当農場を出て、他の農場の牛と接触し、帰ってくることの怖さです。
該当するのは、登録検査と共進会(品評会)等が挙げられます。

登録検査は、繁殖雌牛として供用するために、概ね17~24カ月の間、測尺や目視検査を実施して登録証明書(血統書)を発行することです。

それを実施しているのが、公益社団法人全国和牛登録協会です。
各県に支部が存在し、そこが実施主体となっています。

検査方法は、各地域で登録を予定している雌牛を集合させ、一斉に検査登録していきます。
我地域は、三股町単位で集合し、約20~40頭程を検査することになります。
農家はもちろん、役場職員、JA担当者が補助し、登録協会の方が一人または二人ほどで見ていきます。最終的に、登録点数なるものを発表し決定となります。

集合させて検査するというのは効率的で良い方法だとは思います。
予定表にもあります通り、4カ月ほどかけて県内1円回っていきますので、移動も含めてテキパキと進めないといけないのかなと思います。
ですが、恐らくこの方法は20~30年前と同じ方法を取っていると思われます。
牛の頭数もですが、農家件数も相当減少したことと思います。
(自宅検査を認めてるものもあり、一農家4頭以上、農家年齢が70歳?75歳?以上の場合は自宅検査としています。)

話を戻しますが、我が家は8月に「れれ」を19ヶ月目で受験する予定としていました。
三股町は8月28日の午前が該当します。
しかし、8月と言えば、吸血昆虫の真っ盛り。検査場は町の品評会も行われるところですが、特に多いのが黄色い小さなアブ。吸っては飛び吸っては飛び、自由自在に吸血していきます。
もし、そのような場所に、BLVに感染した牛が、1頭でも紛れ込んでいれば、瞬く間にBLVの感染を広げてしまう、そういう危険な場所へと変わってしまいます。
そこでウイルスを貰ってしまった牛は、自農場へ帰り、体内でウイルスを増殖させ、農場内での感染コアとなってしまいます。

初めに書いた通り、我が家はBLV清浄化を達成した農場です。
これには大いなる決断と勇気をもって進めないと出来ないことです。
場合によっては、農場自体大損失を被る可能性だってあります。
なので、繁殖農家は躊躇しているのが現状。

そこへ、登録検査と言う事で、集合検査にのこのこと連れて行って、現地でウイルスを貰って、帰ってきて、更に他の牛達へBLVを拡散させてしまう。
そんなことを、農場の経営者として認めるわけにはいきませんね。

よって、JA担当者を通じて、登録協会へ個別の自宅検査をしてもらうよう要望を6月末にあげてました。
結果、本日8月1日、
「BLV清浄化農家への自宅検査はできない」と登録協会の意思を伝え聞きました。

BLV(牛白血病)の感染は拡大しており、国もガイドラインを制定しこれにより、BLV撲滅へ向けた取り組みを推進している。
ガイドラインの目的にはこう記されている。
【本病への衛生対策としては、家畜の飼養者、家保の職員、獣医師、家畜人 工授精師、関係機関等が一体となって衛生対策に取り組むことが基本である。】
登録協会は当然、関係機関等に十分該当することと思う。

今現在、全国でBLVへの関心が高まり、誰しもが意識するようになってきています。
来年には県の共進会、4年後には全国和牛共進会が控えています。
いずれも登録協会が主催していると言っても過言ではありません。
国の方針、更には現場の声を聞かずして今まで通り進めることができるとは思えませんね。

その第一歩として、現場の声を上げてみたんですが、牛の事より、協会の立場・やり方を重視されたと理解し、ココに上げておきます。

正直残念です。

BLV(牛白血病)は不治の病です。


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登録証明書表面

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登録証明書裏面(血統書)ですね。右上に点数があります。


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赤い矢印が登録の予定日。ここでは当三股は6月8日になってますね。

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コメント

予想通りというほかありませんね。
登録協会は、何をもって成立している(存在できている)かが、分っていない判断なのではないでしょうか。実に、残念です。

行政も、この農家は、BL清浄化達成農家である旨の証を発行し、特別措置を受けられるようにお墨付きを与えればよいと思うんですけどね。議員バッジや水戸黄門の印籠のような奴。

Cowboy さん

予想通りという残念な想定の範囲。
正直呆れました。
農家の為の登録協会ではなく、登録協会の為に農家がいるんだと言う事を、私も実感しました。

そしてBLに対する温度差もあるのかなと思います。我々農家が断腸の思いでBL検査に踏み切って清浄化を達成しているのに、何らかの歩み寄りも見せず今まで通りを押し付けてくることのに、当事者ではないことでの意識の無さを感じますね。

やはり、証明書なりの発行を、公的機関でやってほしいところです。

初めてです。我が地域では吸血昆虫によるBLVの感染は感染牛から2m程度(はっきり覚えていなくてごめんなさい。)離れれば血液が凝固し感染しないと教わっています。運搬車と誘導、つなぎ方の工夫で感染は防げるのではないのでしょうか?
もっともこのことを言っている根拠の吸血昆虫が何であるか聞いたことが無いので???
昆虫の種類大きさによって吸血管の内径が違うので、カ、サシバエ、アカウシアブでは安全距離は違うと思います。私の情報元が日本で一番血液が乾きにくい吸血昆虫であればよいのですが。

>脱サラの牛飼い さん

おっしゃってることはその通りだと思います。ガイドラインにも仕切りを設けるだけで感染しないことや、乾燥すれば問題ないとか。
ただ、これは農場の検査をした時、感染牛と清浄牛とか農場内で同居する場合に、とれうる最小限の方法であって、全頭清浄化を達成するまでの応急処置的考え方です。
全頭清浄化を達成してからは、1頭たりとも感染牛を入れてはならないし、感染の可能性のある所へ連れていく事もあってはならないことです。
脱サラの牛飼いさんが検査をなさっているかどうかは分かりませんが、感染した牛を手放さないといけないことに直面することの怖さを味わったものとしては、リスクは絶対に取りたくないのが現状です。
それが清浄化達成農場です。
分かって頂けるとありがたいのですが。

登録協会に白血病の蔓延の危険性についての見解を聞いてみたら如何でしょうか。解答次第で次の対策が考えられと思います。

>さばっち さん

ありがとうございます。
確かに聞いてみるのもありだと思います。
でも、私なら「BLの件につきましては登録協会としても大変危惧しております。登録と言う事で集合して頂いておりますが、多くの牛をスムーズに検査することが必要な為です。感染防止は必要な事なので、それぞれの地域ごとに工夫してもらい、対応して頂きたい。」といった、国会答弁のような回答になるのではないかなと思います。
ですが、じきに対応を迫られる日が必ず来ると思いますので、それに期待したいと思います。

因みに、今回の登録は次の11月に受けることにしました。お産の1カ月前で心配ですが、感染するよりはましと思っています。

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