カテゴリー「BLV(牛白血病)」の17件の記事

2019年6月13日 (木)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その4)。

6月4日 火曜日 登録検査当日は雨天でした。

前日夕方、早朝案があるかもしれないと車の手配をかけていましたが、断りを入れました。

迷惑が掛かっても申し訳ないので。

結局、登録検査には牛は連れて行きませんでした。

無理に行って、帰ってきてからモヤモヤした気持ちになりたくないですから。

ですが、登録検査には見に行ってきました。

 

雨天でしたので屋根の下での検査となり、それぞれ引き出ししての検査でした。

やはり見てて思ったことは、もし、1頭でも感染した牛が紛れ込んでいたら、隣同士になった牛は、かなりの確率で感染の可能性があるなと。

家保の言う通り殺虫剤で対応って言うけど、牛って体積で見ると結構大きいんです。

空中を飛んでくる吸血昆虫を殺虫するって、ほぼ無理です。

0.何秒で反対側へ飛んでいく虫には追いつけません。

それも、牛を引き出しして静止して立たせておかないといけないんですから。

その段階でほぼ無防備ですね。

確かに感染の確率は非常に小さくはなりますが、もし感染したときに「あら!残念」とか、そんなレベルではないことは承知だと思うんですけどね。

ということで、ホントに家畜保健衛生所と登録協会においては、もっと真剣に牛白血病(BLV)の怖さを考えてもらって、物理的にかつ完全に感染しない方法を検討してもらいたいと思います。

その為の自宅検査の要望ですのでよろしくお願いしたいと思います。

 

※(写真中に写ってる牛とBLとの関係は全く関係ありません。)

62498074_1353785681453539_13751448648485

61747505_1347236465441794_29610698410683

 

62232680_1347236682108439_63775906628831

 

62532858_1353790408119733_61081682319884

 

62494948_1353790528119721_55584958478402

 

62497446_1353790568119717_44648287857908

登録協会が毎回配る説明用紙に、「クリーンな宮崎牛!」と書いてあって、ホントにそうであってほしいと思いましたね。

2019年6月11日 (火)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その3)。

6月3日 月曜日 朝8:00、都城家畜保健衛生所の前にいました。

金曜日の電話の後、伝えることは伝えたつもりでしたが、やはり納得がいかない。
たかだか一農家の気持ちとして電話では伝えきらない。
それに明日4日に迫った登録検査という、この危機的状況を理解してほしかった。
更には、土日を挟んでるので伝えた熱量も冷めてしまっては意味が無いと思い、しっかり面会して話をしたかった。
なので、正に朝一の面会となった。

家保 防疫課 K田課長

(私)「金曜日の電話の通り、お聞きした対策は事実上の安全宣言になってます。

登録協会は、ガイドラインに則って家保の指導の下判断すると言っているようです。

なので、従来通りの集合検査を言ってきてます。

本来、集合検査をすることで感染のリスクが懸念される 、ということを登録協会へ伝えるべきだったと思います。

そのことが前提で、対策するということだと思います。

家保として、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査をするべき 」と再度進言して頂きたいと思います。」

(家保)「伝えたいと思います。」

 

ここまで来たので、所長にもご挨拶と思いお聞きすると、丁度出勤されて来たところでした。

家保 所長、K田課長、U山副主任

(所長)「BLの対策としては通常の対策で十分防ぐことができる。

吸血昆虫の血液の乾燥を確保できればいいのであって、5m以上の距離を確保すること。

又は、時間帯や場所を変えることで感染は防ぐことはできると理解している。

但し、100%防ぐということはできないので絶対は無い。」

(私)「私も通常の対策で感染を防ぐことは理解しています。

家保の方の勉強会で教えて頂きました。

ただ、私は清浄化を達成した農家です。家保に指導いただいて無事清浄化できました。

ですが、これにはかなりの決断が要りました。

幸い我が家は大きな損害は出ませんでした。

なので、私はこれをしっかり維持していきたいと思っています。

ですが、維持することは大変難しい。

品評会は自ら手を上げて参加することが前提でもありますので、ある程度理解した上での参加です。

しかし、今回のこの登録検査には強制力があります。ここに集合しろと文書まで出てきます。

清浄化を維持したいと思っていても、通常通りの集合検査をされると、感染のリスクは必ずあります。

お聞きした対策をしても、おっしゃるように絶対は無いとなると、清浄化の維持は困難です。

もし、感染でもすれば私どもの小さな農場での損害は計り知れません。

折角家保さんに指導いただいて清浄化したのですから、これを何とか維持したいと思っています。

登録協会は、家保の指導を仰ぐと言ってます。

ですが、家保の対策を事実上の安全宣言と受け取ってるようです。感染のリスクがあるということは伝わっていません。

登録協会には、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査を検討すべき」と家保からしっかり伝えてほしい。

(所長)「対策することで感染のリスクは小さくできるが100%回避できない。

集合検査は感染のリスクがあるということは伝える。

それ以外にも、時間、場所を変えることでの対応も検討の余地がある。」

(私)「よろしくお願いします。

今回のこの自宅検査に変われば、これから清浄化へ踏み切ろうとしてるところにも、前向きに伝わります。

現場はまだまだ清浄化の前段にいます。ですが、これから清浄化した農家が増えてくることになります。

そこでまた集合検査をしていたら、またもと通りです。

自宅検査は、その為の出口対策とだと思います。

ここで、清浄化後の登録検査でも維持ができると希望が持てますので、登録協会にも理解してもらいたいと思っています。

その為にも、家保として登録協会に、集合検査には感染のリスクがあると伝えてほしいと思います。

明日4日に迫った登録検査ですが、行かない予定です。

時間をずらす早朝案もありましたが、やはり同一時間に他の牛が来ることもあるので、完全は難しいと判断しました。

登録が無いと、一般牛としてしか評価されないので牛の血統的意味は無くなります。

だからと言って、今の段階で集合検査へ行って、感染のリスクを負う。その方がダメージが大きいです。

ですので、清浄化維持したいので、よろしくお伝えいただきたいと思います。」

 

ということで、家保を後にしました。

61750565_1347235885441852_62787535912724

62089420_1347236078775166_85658728580629

 

2019年6月 9日 (日)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その2)。

5月29日
「要望書」をJA担当へ提出し、説明。
文書であり内容が明確であったため、即座に上へ。

JA担当→JA畜産部→登録協会都城支部→登録協会県支部→県家畜防疫対策課→家畜保健衛生所(家保)

と「要望書」は渡り歩き、5月31日家保から帰ってきた回答が、事実上の安全宣言。

 

5月31日

(回答)
都城家畜保健衛生所防疫課 K田課長

・会場周辺の草刈りによる吸血昆虫の減少。

・殺虫剤の散布。

・会場での他の牛との距離を離す。

・自分の牛から離れず常に注意する。

とのことで、感染は極めて低くなる。

だそうです。

 

このことをJA担当から聞かされた時、愕然としました。

これから検査をしようとしている農家へ説明している内容と全く変わらないことです。

清浄化を達成し、更に次のステージでこれを維持しようと要望した内容には程遠いものでした。

要望書に書かれている更なる懸念と、そのことで発生する損害に対する責任の所在が全く分からないということです。

よって、これでは納得できないとして、再度検討を依頼しました。

がしかし、今度は登録協会県支部より回答があり、

 

(回答)
登録協会県支部

「ガイドラインに基づき関係個所である家保に意見を求めた結果、感染は極めて低くなるとの回答だったので

従来通りの集合検査を実施する。」

だそうです。JA担当より聞きました。

こちらの思いは全くと言っていいほど伝わっていなく、何より「責任」逃れであることは明白。

 

これって、農家が悪いの?

BL清浄化への対策を進めているのは家保じゃなかったの?

 

家保に直接電話 防疫課 K田課長

(私)「私たちは家保の指導の下、清浄化への取り組みを決断しました。

我が家は運よく淘汰することもなく無事全頭陰性が確認されました。

中には多大な犠牲と損失を被ることになる農場が出てきていることと思います。

それでも清浄化への道に踏み切った方たちは勇気ある決断だったことと思います。

そんな中、今回の家保の対応は、農家の清浄化への気持ちを踏みにじるものになるのではないでしょうか。

やっと達成した清浄化を、また引きずり降ろされるのはあまりにも酷い仕打ち。

それに、清浄化に向けてやっても無駄と唱える方々も多数います。

それは何故か。

登録検査が集合なので、結局また感染して元に戻ってしまうので清浄化をする意味がない、と言ってる。

現在の家保の動きは、一方では清浄化を推奨してるのに、一方では清浄化農場を引きずり下ろす対応にしか見えない。

過去に口蹄疫でワクチンを接種しそして殺処分までして得たかったのは、「ワクチン非接種清浄国」のステータスをOIEから得たかったからではないのか。

そのステータスが得られたから、口蹄疫の全く存在しない国として有利販売できるし、そしてワクチン接種清浄国からの輸入を拒否できたのではないのでしょうか。

そのためにどれだけの犠牲と損失と決断を投入ししたか今でも覚えています。

そのことと、BLの清浄化を引きずり降ろされるのは同じではないのでしょうか。

現在の経営の最大のリスクが、実は登録協会の集合検査です。

法人ではありますが、農家から見れば官製リスクそのもの。

これを変更できるのはアドバイスをしている家保だと思います。

なので、回答のあった対策で完璧なのでしょうか?」

(家保)「完璧ではない。」

(私)「完璧でなければ、感染が不明な牛になる。隔離飼育や検査、そして感染していることで今後生産できなくなる。

その時に発生する損害は家保でみてもらえるのですか。

そして、その回答について書面で貰えますか。」

(家保)「確認、検討します。」

 

ということで回答待ちとなった。

そして、その夜の5月31日20時ごろ電話あり

(家保)「損害の補償はできない。書面も出せない」

(私)「それでは責任の所在が不明です。

そもそも、回答のあった「感染は極めて低くなる」ということは、感染リスクがあるということの対策ではないのか。

要は、集合検査をすることで感染のリスクが懸念されるので、回答の対策をすれば感染は極めて低くなる、ということではないのか。

だったら、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される」ということを、本来登録協会へアドバイスすべきではないのでしょうか。」

(家保)「感染のリスクはあります。」

(私)「でしたら、登録協会へ家保として

「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査をするべき」と進言されてはどうでしょうか」

(家保)「家保として伝えます」

ということで電話を切りました。

2019年6月 7日 (金)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その1)。

我が農場は、BLVに対して対策を実施し清浄化を達成した農場である。
生産された子牛については「BLフリー」として出荷している。

ただ、それをも脅かそうとしている現状がある。
それが、「登録検査」である。

前回記事 BLV(牛白血病)登録検査や共進会等集合はいかがなものか。

今回、6月4日に受験する必要があり、再度自宅検査について申し入れをしました。
前回は口頭でJA担当を通じての要望をさせて頂いたのですが、まったく伝わらずやむなく集合受験しました。

集合受験 れれ の登録検査

よって、今回は「要望書」を書き提出させて頂きました。
口頭ではいくら言っても、面会してるその人にしかこちらの思いは通じず、途中でもみ消されておしまい。
なので、書類として説明しました。


内容は、
ガイドラインに基づく清浄化後は、農場間の感染を防ぎ、清浄化を維持すること。
しかし、集合検査後は感染の不明な牛となり、隔離飼育はもとより、感染が確認された場合の多大な損害が発生する。
よって、自宅検査を要望する。
といった内容。

1_1

 

2018年9月 8日 (土)

凍結保存容器(LN2液化窒素用ボンベ)

通称「ボンベ」

牛の繁殖子牛生産の現場においては無くてはならない物です。
中には種雄牛の精液がストローに充填され、液体窒素で凍結保存されています。
また、母牛から採取した受精卵を保存するのにも使用されます。

中には液化窒素が充填され、温度はマイナス196℃(-195.8℃)になります。
というか、正確には沸点がこの温度なので、これ以上の温度の物や空気に触れると蒸発(気化)してしまいます。
蒸発(気化)すると、646倍(0℃)に膨張するようです。

温度で気を付けないといけないのは凍傷。
蒸発することで気を付けなければいけないのは酸欠。密閉した部屋や車の中だと、転倒した場合に急激に室内の空気が窒素に置換され酸欠になります。
それと、膨張することで気を付けなければいけないのは、ボンベの破裂(爆発)。ボンベ内でも常に蒸発しているので、ボンベ自体を完全に密閉してしまうことは大変キケンです。

そんなボンベ、昨年(2017)購入しました。

メーカーも種類もいろいろあります。
私は、クライオワンのDR-17という製品にしました。

選定の基準となる項目には色々ありますが、以下のものが主になるのではないでしょうか。

(1)収納本数
(2)再充填期間
ですかね。

(1)収納本数(DR-17の場合)
 精液ストロー0.5ccが600本、または0.25cc(受精卵用)が1140本となっています。
 収納にはキャニスターという筒状の容器があって、そこにストローを入れます。
 そのキャニスターが6本セットできるようになっています。
 なので、0.5ccのストローなら一つのキャニスターに100本入る計算です。
 ですが、そのキャニスターには更に4区画に分ける仕切りをオプションで入れることができます(写真)。そうなるとこの本数は無理かもしれないですね。
 因みに、このキャニスター、底穴有と無しがあるそうで、私は穴無しにしました。
 引き上げたときに液化窒素に浸かったままか、そうでないかの違いになります。
 確かに浸かったままだと見にくいんですけど、安心感がありますね。


(2)再充填期間
これは、購入後のメンテナンスに大きく影響します。
ある人は毎月充填日を決めてるとか。
ある人は気がついたら空っぽ寸前だったとか。
液化窒素は常に沸騰(気化)していますので、何もしなくても、全く開けなくても、自然に無くなっていきます。
私のDR-17の場合は、
再充填期間:59日となっています。約2か月は入れなくていいのかな?
これ以外に、保持日数があって
保持日数:95日となっています。空になるのに3ヶ月ってこと?

取扱説明書では、容器の全内容量の1/3~1/4に減った時に再充填するのが望ましい、と書かれています。
じゃあ、どうやって測るの?と言ったら、専用のゲージが付いています。
ただのプラスチック製の物差しですが、これを底に着くまでゆっくり差し込み、10秒ほどで出します。すると、液化窒素に浸かった部分のみに霜が付いて底からの残量が分かります。
満杯時の液量が31.4cm
1/3残容量時が10.5cm
1/4残容量時が7.9cm
なので、10cmを下回ったら要注意、8cmを下回ったらレッドラインといったところが、運用基準でしょうかね。
因みに、僅かでも残っていれば内部温度は-180℃に保たれるそうです。
しかし、ホントに残量0の場合、10数時間で-100℃に達し、更に上昇し続けるそうです。

で、実際1年間運用してみた結果は以下の通りです。
初回の充填をして以降、8回再充填しています。

8/22       初回充填量20.3ℓ、金額5,480円
~8/27 370日、総充填量73.9ℓ、再充填金額19,930円

となり、一年間で2万円のメンテナンス代がいることが分かります。

1日の損失量を計算してみると、0.2ℓ(0.1997ℓ)になります。
全て無くなるには、101日になりますので、保持日数95日通りですね。

気になるのは、夏場と冬場での損失量に違いがあるのかですが、表を見ると、

夏場は、0.21ℓ/日、56円/日
春秋は、0.20ℓ/日、54円/日
冬場は、0.19ℓ/日、52円/日で、若干の違いでしょうか。
夏-冬の差が4円程なので、一月で120円の差ですね。

液化窒素を充填してくれる会社の人に、「損失減らす方法ないですかね?」って
聞いてみると、即答で「無い!」って言われました。
計算してみると若干の差は出ますが、-196℃からすると夏冬の気温の差なんて大したことないので、損失量を減らすなんで難しいようです。
ただ、米の保冷庫のような涼しいところに置いておくのは、いいかもしれないですね。
手間ですけどw

少しお高いですが、ここのメーカーにはSRのシリーズもあって、断熱の違いがあり、損失量を半分近くにするものもあるようです。
トータル的なランニングコストを考えると、こちらの方がいいのかもしれないですね。
但し、再充填期間が長いと言う事は、充填するのを忘れる、と言う事もありますので、注意が必要ですね。

と言う事で、ボンベについて書いてみました。
これ以外にも、種類のいろいろとか、輸送方法とか、盗難防止とか、ボンベにまつわることは色々ありますが、また気になったら書いてみたいと思います。
私もそうでしたが、まだ持っていない人には未知の世界ですし、中がどうなっているのかも簡単に見れるものでもないです。
液化窒素を充填する前の写真も添付してますので、参考にして頂ければと思います。


Img_20170821_144416

新品のボンベですね~外回りの布のようなものは保護用です。



Img_20170821_144434

6本のハンドルがあり、その下にキャニスターがあります。


Img_20170821_144507

普段は覗けないですね。底の真ん中に丸い突起が出てます。
その脇にキャニスターが並びます。お互いが当たらないようにですね。


Img_20170821_1445491

6本均等に並んでます。うまく脇に寄せないとキレイに入らないですね。


Img_20170821_145051
これが仕切り板。一応ホプションのようです。
これをキャニスターの筒に入れます。

Img_20170821_145319_2

1~4までの穴が開いていて、蓋になっています。


Img_20170821_1458431

これがゲージです。これをゆっくりと底に着くまで差し込みます。
急いで入れると無駄に蒸発してしまいます。


41257826_1159753540856755_445378677

底に着いたところ。ゆっくり引き上げます。


41298680_1159753594190083_561052213

最初は全体白くなっていますが、少し間を置くと浸かったとこだけに霜が残ります。


41215850_1159753660856743_858183587

私は必ず記録を残して、いつでも見られるようにしてます。



Photo
年間2万円のメンテナンス料が要ります。
もし怠ると、これでは済まなくなりますね。
色分けは、夏が桃色、春秋が緑、水色が冬です。


41305895_1159761910855918_170647435

カタログデータですね。大きさも本数もいろいろです。
損失量0.183ℓ/日なので、若干多く損失してます。僅かですが。


41328234_1159761947522581_355173073

なるべく1/4は下回らないようにしたいですね。

2018年8月16日 (木)

BLV(牛白血病) いざ!消毒!

BLVの清浄化へ向けて、又は感染拡大防止へ向けて必ず通らなければならないのが「消毒」。

それをサクッとまとめたものが有りましたのでリンクします。

京都府 中丹家畜衛生情報(No.28-4) 平成 28 年 5 月発行
牛白血病感染拡大防止のための 器具等の洗浄・消毒方法について
http://www.pref.kyoto.jp/chutan-kaho/documents/28-4.pdf

ここは、BLVに特化して消毒方法を示されてます。
助かりますね!

農場管理者はもちろん、授精師、削蹄師、除角作業員の方々は、今一度BLVに対する消毒を実行して頂きたいと思います。

それ以上に、

今現在、これが最も実行されなければならない場面は、「セリ市場」です。

セリ市場で感染拡大の可能性の高い場所はというと、セリ後の処置時です。
購買者毎に、専用の耳標を付けたり、鼻輪を付けたりと、必ず出血を伴う処置が、行われております。セリをスムーズに進めるために素早く処置しなければならないので消毒が煩わしくなるのは分かります。
しかし、ここでBLVに感染している牛の血液が器具に付着し、その器具で後の数頭の牛にその血液が付着することを考えると、感染拡大の大きな要因になってると思います。
市場によっては、清浄化牛を謳っているところもでてきました。

市場の運営者サイドで、BLV感染拡大防止についてよく考えて頂きたいと思います。

2018年8月 1日 (水)

BLV(牛白血病)登録検査や共進会等集合はいかがなものか。

登録検査を、自宅検査で要望していましたが、却下されました。
登録協会のBLVに対する後ろ向きな体質が見えてきました。


昨年、BLVの全頭検査を実施し、清浄化を達成して1年が経ちました。
清浄化をしたが故に見えてくるものもあります。
それは、当農場を出て、他の農場の牛と接触し、帰ってくることの怖さです。
該当するのは、登録検査と共進会(品評会)等が挙げられます。

登録検査は、繁殖雌牛として供用するために、概ね17~24カ月の間、測尺や目視検査を実施して登録証明書(血統書)を発行することです。

それを実施しているのが、公益社団法人全国和牛登録協会です。
各県に支部が存在し、そこが実施主体となっています。

検査方法は、各地域で登録を予定している雌牛を集合させ、一斉に検査登録していきます。
我地域は、三股町単位で集合し、約20~40頭程を検査することになります。
農家はもちろん、役場職員、JA担当者が補助し、登録協会の方が一人または二人ほどで見ていきます。最終的に、登録点数なるものを発表し決定となります。

集合させて検査するというのは効率的で良い方法だとは思います。
予定表にもあります通り、4カ月ほどかけて県内1円回っていきますので、移動も含めてテキパキと進めないといけないのかなと思います。
ですが、恐らくこの方法は20~30年前と同じ方法を取っていると思われます。
牛の頭数もですが、農家件数も相当減少したことと思います。
(自宅検査を認めてるものもあり、一農家4頭以上、農家年齢が70歳?75歳?以上の場合は自宅検査としています。)

話を戻しますが、我が家は8月に「れれ」を19ヶ月目で受験する予定としていました。
三股町は8月28日の午前が該当します。
しかし、8月と言えば、吸血昆虫の真っ盛り。検査場は町の品評会も行われるところですが、特に多いのが黄色い小さなアブ。吸っては飛び吸っては飛び、自由自在に吸血していきます。
もし、そのような場所に、BLVに感染した牛が、1頭でも紛れ込んでいれば、瞬く間にBLVの感染を広げてしまう、そういう危険な場所へと変わってしまいます。
そこでウイルスを貰ってしまった牛は、自農場へ帰り、体内でウイルスを増殖させ、農場内での感染コアとなってしまいます。

初めに書いた通り、我が家はBLV清浄化を達成した農場です。
これには大いなる決断と勇気をもって進めないと出来ないことです。
場合によっては、農場自体大損失を被る可能性だってあります。
なので、繁殖農家は躊躇しているのが現状。

そこへ、登録検査と言う事で、集合検査にのこのこと連れて行って、現地でウイルスを貰って、帰ってきて、更に他の牛達へBLVを拡散させてしまう。
そんなことを、農場の経営者として認めるわけにはいきませんね。

よって、JA担当者を通じて、登録協会へ個別の自宅検査をしてもらうよう要望を6月末にあげてました。
結果、本日8月1日、
「BLV清浄化農家への自宅検査はできない」と登録協会の意思を伝え聞きました。

BLV(牛白血病)の感染は拡大しており、国もガイドラインを制定しこれにより、BLV撲滅へ向けた取り組みを推進している。
ガイドラインの目的にはこう記されている。
【本病への衛生対策としては、家畜の飼養者、家保の職員、獣医師、家畜人 工授精師、関係機関等が一体となって衛生対策に取り組むことが基本である。】
登録協会は当然、関係機関等に十分該当することと思う。

今現在、全国でBLVへの関心が高まり、誰しもが意識するようになってきています。
来年には県の共進会、4年後には全国和牛共進会が控えています。
いずれも登録協会が主催していると言っても過言ではありません。
国の方針、更には現場の声を聞かずして今まで通り進めることができるとは思えませんね。

その第一歩として、現場の声を上げてみたんですが、牛の事より、協会の立場・やり方を重視されたと理解し、ココに上げておきます。

正直残念です。

BLV(牛白血病)は不治の病です。


38130086_1125060314326078_702569925
登録証明書表面

38132253_1125060514326058_799577152
登録証明書裏面(血統書)ですね。右上に点数があります。


38280418_1125060197659423_582221393
赤い矢印が登録の予定日。ここでは当三股は6月8日になってますね。

2017年11月 6日 (月)

BLV(牛白血病)の全体研修会が初めて開催されました。

ようやくです、ようやく。
町の和牛生産部会として、公式に研修会が行われました。

平成29年11月2日に、都城家畜保健衛生所の方により
「牛白血病(BL)とその対策について」と題して説明がありました。

家保の方は、以前エライザ法の説明に我が家に来ていただいた方でした。

内容は、かなり細かく説明され、分かり易かったです。
ただ、初めてBLVについて耳にされた方には、やや難しかったかもですね。
それに、時間を押したので、質疑応答の時間がほとんど取れなかったので、
疑問が残った方も多かったことと思います。
以前、我が家に説明に来ていただいた時、やはり小グループで研修会して、
個々の疑問をひとつひとつ解消していくことが、理解につながると言っておられたので、
全くその通りだと思いました。

もしかしたら、「研修会をしました」という実績だけが残った、とならない事を願うばかりです。

私からの質問で、検査費用について聞きました。
家保の行う検査については、予算化されており無料ということでした。
それ以外の採血費用については、なるべく負担が少なくなるよう部会側で検討中ということでした。
私が検査をしたときからすると、前進したようですね。

ですが、残念なのは、市場を握っているJAとしての考え方、方針、今後の対応について、説明が無かった事ですね。
積極的で踏み込んだ内容を期待したいです。


これを機に、一軒でも検査に踏み切り、BLVが無くなるような動きにつながってほしいところです。



23157381_952844788214299_1347286619


23167600_952843664881078_3923144699


23244197_952843701547741_7845112526


23316423_952843731547738_4336006074
ここが一番大事で、検査して終わりではないところが、このBLV問題のイタイところ。

2017年7月11日 (火)

BLV(牛白血病)がん免疫薬で予防?

6月のある日、

「 北大、治療法ない牛白血病をがん免疫薬で予防 

という日経新聞電子版の記事が回ってきました。
Blv

人のがんなどの治療に使うがん免疫薬の仕組みを応用したもので、
治療法がない感染症の予防薬として実用化を目指す。

と書かれています。
でも、多くは語られておらずソース元も無いため気になっていました。

そこで色々と調べてみると、出てきました元情報の論文が。


2017年4月27日付 
牛難治性疾病の制御に応用できる免疫チェックポイント阻害薬 (抗PD-L1抗体)の開発にはじめて成功

2017年6月7日付 牛難治性疾病の制御に応用できる免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体)を,抗PD-L1抗体薬に続き開発

この2つがセットになっています。
内容はと言いますと、かなーり難しいのですが、

ウイルスによって免疫力を抑制されたものを、この免疫チェックポイント阻害薬で再活性化し、生体内でウイルス量を減らす。

というものらしい。
免疫チェックポイント?、T細胞?、阻害薬?、どこかで聞いたことないでしょうか。

あの、がん治療薬の最先端の薬品「オプジーボ」 

T細胞にかかったブレーキが外され、T細胞は活性を取り戻して、再びがん細胞を攻撃できるようになり、がんの治療として保険適用になったという話。
高額な薬品だけど、数万円で治療できると期待されてますね。

要は、この仕組みを牛の細胞に適用できるようになったというのがこの記事で、結果してBLVウイルスやその他の難治性疾病に適用しうるというものです。

むかーしのCMで「臭いにおいは元から立たなきゃダメ!」とありましたが、正にそれですね。

今夏より実証試験を開始するとしています。
気になるのは、その効果と食肉としての適応ですね。
牛白血病を発症したものは無理としても、BLVに感染している牛への治療・発症抑制・ウイルスの極少化、ですかね。
そして、ワクチン化しての感染抑制でしょうか。
いろいろ考えられますね。

ただ、後はお金の問題。
はたして、経済動物への医薬品として採算が合うところまで抑えられるのか、ココが大きなキーになるのは必至です。

そして、重要なのは、この記事で農家さんが受けた印象は
「なんだ、BLって治療できる病気になったてことじゃん

となってはまずいですね。
まだまだ開発段階ですし、数万円もしたら多頭には意味は無いですから、感染を抑制して抑制して、最後の所で使うようにしていかないといけないですね。

ま、どちらにしても、今後の開発が期待されることは間違いないですね。

2017年6月27日 (火)

BLV(牛白血病)食肉衛生検査所での病理検査。

牛はと畜後、牛肉として店頭に並ぶ前に、食肉衛生検査所で様々な検査が行われます。
そこで食用として検査合格したものだけが、出荷されます。

ここでは、異常が認められたものの内、牛白血病が疑われたものについて、その検査過程を記事にされています。

当然、牛白血病として診断されたものは、内臓も含めて全て廃棄となります。
食用として出回らないよう、ここの検査所の方々が食い止めているんですね。

宮崎県の職員のブログで、小林食肉衛生検査所の方の現場の記事です。

参考までにリンクさせていただきます。

病(やまい)の理(ことわり)を読み解く仕事

https://blogs.yahoo.co.jp/miyazaki_prefecture/27900207.html

2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

GoogleAdsence

  • GoogleAdsence
無料ブログはココログ