カテゴリー「BLV(牛白血病)」の21件の記事

2019年9月25日 (水)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その6)。

県の家畜防疫対策課より、対応結果の電話連絡を頂きました。

9月19日 17:55 宮崎県 家畜防疫対策課 防疫指導担当 T口氏 電話にて

(県)登録協会へ再度説明した結果、やはり変わらず。

   「登録協会内で協議した結果、個別の対応はできない。

    どうしても、ということであれば支部へ再度要望をあげてほしい」

   という回答だったとの説明だった。

(私)そうですか。

   確認ですが、ガイドラインに「本病の衛生対策としては、家畜の飼養者、家保の職員、獣医師、

   家畜人工授精師、関係機関等が一体となって取り組むことが基本・・・」と頭に謳ってありますが、

   この関係機関等に登録協会は含まれるのでしょうか。

(県)「・・・と思いますが」といったような不明瞭な回答。

(私)関係機関では無いわけがないです。これだけ和牛に関係している機関はないです。

   この登録はもとより、共進会や種雄牛造成とあらゆるところで関わっています。

   必ず該当します。

   そのことを踏まえても、今回のBL対策には協力的でなくてはならないと思います。

 

   今現在、各所でBL対策協議会が立上り、市場の清浄化に取り組んでいるところ、これから協議を

   進めるところとあります。

   その対策協議会のメンバーに、登録協会は含まれてますでしょうか。

(県)現在立ち上がっているところについては、登録協会は含まれていません。

   (メンバー表にて調べてもらいました。)

(私)驚きました。都城は含まれていないことは存じていましたが。

   そのことからも登録協会がBL対策に後ろ向きな対応になるのではないのでしょうか。

   本来、BL協議会に登録協会も含めるべきです。

   それと、宮崎県としては、BL対策により県内全域の清浄化を目差しているということでいいので

   しょうか。

(県)勿論です。県で予算を確保して、条件はありますがBLの検査費用は補助する形で推進しています。

(私)費用を当てることは他県もやられているのではないのでしょうか。

   県として清浄化を推進している事とは言えないのではないのでしょうか。

(県)他県では補助の形で予算化されてるところは無いと思います。

   よって県として費用面での推進はしてます。

(私)では、私の農場が清浄化しているということは、県の方針に合致しているという事です。

   清浄化を達成した農家はその先端にいるということになる。

   にもかかわらず、清浄化農家は冷遇されているのではないでしょうか。

   前回の電話時、登録検査を時間差で後から来ることを提案されていましたが、なぜ清浄化農家が、後から

   コソコソと登録検査を受けに行かないといけないのでしょうか。

   清浄化が標準なのであれば、むしろ優遇されてもいいはずである。

   わざわざ別便のトラックの手配をしないといけないのか理解できない。

 

   そして、県として県内全体の清浄化へ向けて動けないのか。

   各市場ごとにBL対策が進められている。この現象は他県では見られない現象と思う。

   現在肉質では他県とも差がなく、旨味、味に差をつけようとオレイン酸を謳ってる県もあり先行され

   ている。

   ですが、これから先は安全安心が求められてきている。

   県全体でBL対策に打って出れば、その先端県に出られる。その一番近い位置にいると思う。

   都城もこれからだが、南那珂、延岡も追随してくれば県を挙げての安心安全を発信でき、先進県に

   なれる。

   やる気の問題でもあるけど、県からのもうひと押しが必要な時だと思います。

 

   今回の件は実に残念です。

   ですが、再度要望を上げて、とあるので再度要望書を上げたいと思います。

   前回の牛は9月分娩ですのでその牛と、新たにもう1頭の2頭を12月に登録検査予定です。

   未登録のまま分娩していますが、登録無しと云うわけにもいきません。

   だからと言って、集合検査でBLをもらって帰るのはもっと嫌です。それこそ本末転倒です。

   ですので、再度ご協力お願いいたします。

(県)了解です。

 

                                        ~以上~

 

 

 

   

2019年9月22日 (日)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その5)。

9月13日、家畜保健衛生所にお願いし、県の家畜防疫対策課を紹介いただいた。

吸血昆虫のブユについて伺った折、県内の家畜防疫で中央司令塔となる県の家畜防疫対策課と話がしたいと申し入れし繋いでいただいた。

今回の件でも、私の発信した文書はこの家畜防疫対策課を経由してそれぞれに伝わっている。

よって、登録協会とのやり取りはココを窓口としているので大変重要な話をすることとなった。

 

9月13日 10:00 宮崎県 家畜防疫対策課 防疫指導担当 T口氏 と電話にて。

(県)話は聞いている。家畜保健衛生所の説明を登録協会へ伝えてある。

   登録協会としての見解は、

   「個別の特例は認められない。県内全農家6000軒を回っており、対応しきれない。

    従来通りの集合検査での対応とすると、協会内で協議済み。

    家畜保健衛生所の回答の対策をすれば、ゼロにはならないがリスクを下げることができる。」

   ということでした。

   県としてはこれ以外に、案として時間をずらすことも有効と考えている。

(私)時間をずらして後にする案は、前も含めて牛の積み込みのアクセスに問題が生じる。

   運送屋さんが少ない中、更に別便での運送依頼は難しい。

   最終的に、他の牛と同じ積み込みになってしまい曖昧になる可能性がある。

   待ち時間や2往復など理解を得られる要素が無いに等しい。

(県)防疫のためと頼めば、別便での運送は可能なのではないか。

 

(私)軒数が多く対応しきれないというような意見ですが、清浄化の農家が今後6000軒あるわけではない。

   清浄化も今後数年かけて達成してくる内容であり、尚且つその中で登録牛が出てきて、自宅検査を

   希望する農家は年に数軒程度と思われます。

   徐々に多くなるが、後に逆転することとなると思われます。

   なので、今回の処置は時限的対応と思っています。

   それに、各地域に登録協会の支部があり、JA職員が資格を有しておりそれぞれ対応しています。

   現在でも高齢者宅や多頭農家宅には登録協会員と支部員とが別班に分かれて自宅検査に回っています。

   このことからも、清浄化宅を回っても大きな手間にはならないと思われます。

   登録協会員が全てを回っているわけではないことからも、対応は十分可能と思われます。

(県)回れるか否かは登録協会の判断ですので、県からは何とも言えない。

 

(私)現在宮崎県は他県よりかなり先行している。

   その中でも、今回の登録の案件については初動の段階です。

   清浄化農家がまだまだ少ない中であり、今回のような意見は県としても違和感があると思います。

   ですが、清浄化を今後進めていく上では、必ず問題になってくることであり、今の段階で防疫側に

   変えていく必要がある。

   そのことが、今後清浄化を進める上では大きなメッセージとなり、躊躇する農家の背中を押すことと

   なります。

   それと、責任の所在を明確にしてほしいと思っています。

   家畜保健衛生所の説明では感染のリスクは下げられるとしていますがゼロではないということ。

   感染したときの損害は計り知れないので、それを農家に押し付けるのはおかしいと思っています。

   家畜保健衛生所が責任を取られるのでしょうか。

(県)県と家畜保健衛生所はアドバイスとしている。

   責任の所在は実施主体の登録協会にあります。

(私)今回の案件で、登録協会は家畜保健衛生所の判断を仰いで決定したとされています。

   協会と家保の双方で責任を押し付け合うことにはならないのでしょうか。

(県)登録協会の責任で判断したと聞いています。

 

(私)基本的な要望としては、リスクゼロの自宅検査。

   それと、責任の明確化。

   県の防疫の要である家畜防疫対策課から強く言ってほしい。

   過去の口蹄疫のように、初動が失敗したと言われないよう今の段階で対応をお願いしたい。

(県)家畜防疫対策課から登録協会へ、時間をずらす案も含めて、再度要望伝える。

   今後、どうしても要望を実現したいという事であれば、個別に登録協会へ要望して調整してほしい。

(私)了解しました。

   登録協会の方を繋いでいただけるようお願いする。

として、電話を切りました。

 

~後日へつづく~

 

 

2019年9月14日 (土)

BLV(牛白血病)ブユ(ブヨ、ブト)はどうなの?

BLウイルスを媒介する吸血昆虫として、アブやサシバエが主な対象になっている。

ガイドラインには、

 「BLV感染拡大の原因は、・・・、吸血昆虫(アブ及びサシバエ)の媒介・・・」

と書かれている。

じゃあ、他の吸血昆虫はどうなの?ってとこに行きつきますね。

で、気になるのはブユ。地域によってブヨ、ブト、と呼ばれるようです。

都会には少ないらしいですが、山や川、藪のある所には生息しているようです。

この虫は、口器で噛み切って吸血し毒素を注入するそうで、大変イタ痒いですね。

これがBLVを媒介するのか、家畜保健衛生所に確認してみました。

結果は、「媒介する」ということでした。

正確には、媒介する可能性が無いとは言えずリスクがあると。

しかし、「ブユがBLVを媒介する」というが文献が見当たらないということでした。

はっきりすることを期待してたのに残念でした。

実は私は、以下の文献に「水平感染(アブ、ブヨなど)による水平感染・・・」とありましたので可能性はあると思っていました。

・学術シンポジウム 北海道大学
 「増加傾向にある牛白血病の現状と対策~診療現場からの声に対して~」pdf

全国に存在する家畜保健衛生所ならそういった知見は供用され、何が良くて何がダメなのか、現場が疑問に思うようなことは先行して調べ上げて、イザとなった時に即座に判断対処する組織だと思っていましたが、正直残念でした。

で、このブユの厄介なところは、ほぼ一年中いるということです。但しこの地域ではですが。

正確には、2月頃から12月頃までいます。涼しい季節又は涼しい時間帯に出没するのでアブとは出現時期が違います。

冬でも暖かい日が続くと出てきます。真夏は朝や夕方の時間帯に。

なので、ここ南国と言われる地域では、吸血昆虫によるBLVの水平感染のリスクは長い期間さらされるということになりますね。

とはいえ、BLVをブユが媒介するかは疑問の残るところです。

口器に付いた血液が乾かない時間で、他の牛を吸血するのかです。

ブユの移動範囲は比較的狭く、吸ってしまうと近くの柱や壁に止まって動かないからです。

涼しい気温の低い血液の乾きにくい時期に吸血するので危ういですが、移動範囲が狭いので他の牛に吸血しに行くかどうかは分からないですね。

ですが、やはり文献にもあります通り、「BLVを媒介する吸血昆虫である」と認識しておいた方がいいのでしょうね。

 

因みに、じゃあダニはどうなの?ということですが。

文献にもあります通り、ダニは吸血すると離れてしまい、再吸血はしないようです。

なので、短期連続吸血はしないので、BLVは媒介しないそうです。

 

ということで吸血昆虫による水平感染ですが、実際に媒介するには、感染牛のウイルスの量によって、吸血昆虫の吸った血液にどれだけそのウイルスが含まれるかによる要因が大きくなります。

まだ、検査に躊躇されている農家さんにおかれましては、速やかに検査し、まずは水平感染を食い止めることが先決と思われます。

いまこのブログを読んで頂いている最中にも、久の母牛の隣に高ウイルスの感染した牛がいて、アブやサシバエやブユがウイルス入りの血液をチュ~チュ~チュ~してるかもしれません。

そう思うと、今夜は寝れなくなりますね。

2019年7月29日 (月)

牛白血病(BLV)11月登録の「れれ」陰性でした。

昨年の11月に登録検査を受けた「れれ」は、BL検査の結果「陰性」でした。

これで、正式に清浄化農場になりました。

 

昨年8月の登録予定だったのですが、BLの清浄化を確認した後での初の登録検査でしたので、他の牛からの感染を予防するため自宅検査を要望するも却下され、次の検査である11月に延期して受験したものでした。

ですが、11月とはいえアブはいませんがブヨ(ブユ)が多く飛ぶ中、他の牛達と並んでいることから感染を心配していました。

もし、その時に感染していれば今回の検査で陽性が確認されることとなったのですが、無事「陰性」と結果が出ました。

これにて、ガイドラインの「本病の農場への侵入防止(農場間の伝播の防止)」が図られ、清浄化農場を維持することができました。

よかったよかった。

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2019年6月13日 (木)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その4)。

6月4日 火曜日 登録検査当日は雨天でした。

前日夕方、早朝案があるかもしれないと車の手配をかけていましたが、断りを入れました。

迷惑が掛かっても申し訳ないので。

結局、登録検査には牛は連れて行きませんでした。

無理に行って、帰ってきてからモヤモヤした気持ちになりたくないですから。

ですが、登録検査には見に行ってきました。

 

雨天でしたので屋根の下での検査となり、それぞれ引き出ししての検査でした。

やはり見てて思ったことは、もし、1頭でも感染した牛が紛れ込んでいたら、隣同士になった牛は、かなりの確率で感染の可能性があるなと。

家保の言う通り殺虫剤で対応って言うけど、牛って体積で見ると結構大きいんです。

空中を飛んでくる吸血昆虫を殺虫するって、ほぼ無理です。

0.何秒で反対側へ飛んでいく虫には追いつけません。

それも、牛を引き出しして静止して立たせておかないといけないんですから。

その段階でほぼ無防備ですね。

確かに感染の確率は非常に小さくはなりますが、もし感染したときに「あら!残念」とか、そんなレベルではないことは承知だと思うんですけどね。

ということで、ホントに家畜保健衛生所と登録協会においては、もっと真剣に牛白血病(BLV)の怖さを考えてもらって、物理的にかつ完全に感染しない方法を検討してもらいたいと思います。

その為の自宅検査の要望ですのでよろしくお願いしたいと思います。

 

※(写真中に写ってる牛とBLとの関係は全く関係ありません。)

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登録協会が毎回配る説明用紙に、「クリーンな宮崎牛!」と書いてあって、ホントにそうであってほしいと思いましたね。

2019年6月11日 (火)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その3)。

6月3日 月曜日 朝8:00、都城家畜保健衛生所の前にいました。

金曜日の電話の後、伝えることは伝えたつもりでしたが、やはり納得がいかない。
たかだか一農家の気持ちとして電話では伝えきらない。
それに明日4日に迫った登録検査という、この危機的状況を理解してほしかった。
更には、土日を挟んでるので伝えた熱量も冷めてしまっては意味が無いと思い、しっかり面会して話をしたかった。
なので、正に朝一の面会となった。

家保 防疫課 K田課長

(私)「金曜日の電話の通り、お聞きした対策は事実上の安全宣言になってます。

登録協会は、ガイドラインに則って家保の指導の下判断すると言っているようです。

なので、従来通りの集合検査を言ってきてます。

本来、集合検査をすることで感染のリスクが懸念される 、ということを登録協会へ伝えるべきだったと思います。

そのことが前提で、対策するということだと思います。

家保として、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査をするべき 」と再度進言して頂きたいと思います。」

(家保)「伝えたいと思います。」

 

ここまで来たので、所長にもご挨拶と思いお聞きすると、丁度出勤されて来たところでした。

家保 所長、K田課長、U山副主任

(所長)「BLの対策としては通常の対策で十分防ぐことができる。

吸血昆虫の血液の乾燥を確保できればいいのであって、5m以上の距離を確保すること。

又は、時間帯や場所を変えることで感染は防ぐことはできると理解している。

但し、100%防ぐということはできないので絶対は無い。」

(私)「私も通常の対策で感染を防ぐことは理解しています。

家保の方の勉強会で教えて頂きました。

ただ、私は清浄化を達成した農家です。家保に指導いただいて無事清浄化できました。

ですが、これにはかなりの決断が要りました。

幸い我が家は大きな損害は出ませんでした。

なので、私はこれをしっかり維持していきたいと思っています。

ですが、維持することは大変難しい。

品評会は自ら手を上げて参加することが前提でもありますので、ある程度理解した上での参加です。

しかし、今回のこの登録検査には強制力があります。ここに集合しろと文書まで出てきます。

清浄化を維持したいと思っていても、通常通りの集合検査をされると、感染のリスクは必ずあります。

お聞きした対策をしても、おっしゃるように絶対は無いとなると、清浄化の維持は困難です。

もし、感染でもすれば私どもの小さな農場での損害は計り知れません。

折角家保さんに指導いただいて清浄化したのですから、これを何とか維持したいと思っています。

登録協会は、家保の指導を仰ぐと言ってます。

ですが、家保の対策を事実上の安全宣言と受け取ってるようです。感染のリスクがあるということは伝わっていません。

登録協会には、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査を検討すべき」と家保からしっかり伝えてほしい。

(所長)「対策することで感染のリスクは小さくできるが100%回避できない。

集合検査は感染のリスクがあるということは伝える。

それ以外にも、時間、場所を変えることでの対応も検討の余地がある。」

(私)「よろしくお願いします。

今回のこの自宅検査に変われば、これから清浄化へ踏み切ろうとしてるところにも、前向きに伝わります。

現場はまだまだ清浄化の前段にいます。ですが、これから清浄化した農家が増えてくることになります。

そこでまた集合検査をしていたら、またもと通りです。

自宅検査は、その為の出口対策とだと思います。

ここで、清浄化後の登録検査でも維持ができると希望が持てますので、登録協会にも理解してもらいたいと思っています。

その為にも、家保として登録協会に、集合検査には感染のリスクがあると伝えてほしいと思います。

明日4日に迫った登録検査ですが、行かない予定です。

時間をずらす早朝案もありましたが、やはり同一時間に他の牛が来ることもあるので、完全は難しいと判断しました。

登録が無いと、一般牛としてしか評価されないので牛の血統的意味は無くなります。

だからと言って、今の段階で集合検査へ行って、感染のリスクを負う。その方がダメージが大きいです。

ですので、清浄化維持したいので、よろしくお伝えいただきたいと思います。」

 

ということで、家保を後にしました。

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2019年6月 9日 (日)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その2)。

5月29日
「要望書」をJA担当へ提出し、説明。
文書であり内容が明確であったため、即座に上へ。

JA担当→JA畜産部→登録協会都城支部→登録協会県支部→県家畜防疫対策課→家畜保健衛生所(家保)

と「要望書」は渡り歩き、5月31日家保から帰ってきた回答が、事実上の安全宣言。

 

5月31日

(回答)
都城家畜保健衛生所防疫課 K田課長

・会場周辺の草刈りによる吸血昆虫の減少。

・殺虫剤の散布。

・会場での他の牛との距離を離す。

・自分の牛から離れず常に注意する。

とのことで、感染は極めて低くなる。

だそうです。

 

このことをJA担当から聞かされた時、愕然としました。

これから検査をしようとしている農家へ説明している内容と全く変わらないことです。

清浄化を達成し、更に次のステージでこれを維持しようと要望した内容には程遠いものでした。

要望書に書かれている更なる懸念と、そのことで発生する損害に対する責任の所在が全く分からないということです。

よって、これでは納得できないとして、再度検討を依頼しました。

がしかし、今度は登録協会県支部より回答があり、

 

(回答)
登録協会県支部

「ガイドラインに基づき関係個所である家保に意見を求めた結果、感染は極めて低くなるとの回答だったので

従来通りの集合検査を実施する。」

だそうです。JA担当より聞きました。

こちらの思いは全くと言っていいほど伝わっていなく、何より「責任」逃れであることは明白。

 

これって、農家が悪いの?

BL清浄化への対策を進めているのは家保じゃなかったの?

 

家保に直接電話 防疫課 K田課長

(私)「私たちは家保の指導の下、清浄化への取り組みを決断しました。

我が家は運よく淘汰することもなく無事全頭陰性が確認されました。

中には多大な犠牲と損失を被ることになる農場が出てきていることと思います。

それでも清浄化への道に踏み切った方たちは勇気ある決断だったことと思います。

そんな中、今回の家保の対応は、農家の清浄化への気持ちを踏みにじるものになるのではないでしょうか。

やっと達成した清浄化を、また引きずり降ろされるのはあまりにも酷い仕打ち。

それに、清浄化に向けてやっても無駄と唱える方々も多数います。

それは何故か。

登録検査が集合なので、結局また感染して元に戻ってしまうので清浄化をする意味がない、と言ってる。

現在の家保の動きは、一方では清浄化を推奨してるのに、一方では清浄化農場を引きずり下ろす対応にしか見えない。

過去に口蹄疫でワクチンを接種しそして殺処分までして得たかったのは、「ワクチン非接種清浄国」のステータスをOIEから得たかったからではないのか。

そのステータスが得られたから、口蹄疫の全く存在しない国として有利販売できるし、そしてワクチン接種清浄国からの輸入を拒否できたのではないのでしょうか。

そのためにどれだけの犠牲と損失と決断を投入ししたか今でも覚えています。

そのことと、BLの清浄化を引きずり降ろされるのは同じではないのでしょうか。

現在の経営の最大のリスクが、実は登録協会の集合検査です。

法人ではありますが、農家から見れば官製リスクそのもの。

これを変更できるのはアドバイスをしている家保だと思います。

なので、回答のあった対策で完璧なのでしょうか?」

(家保)「完璧ではない。」

(私)「完璧でなければ、感染が不明な牛になる。隔離飼育や検査、そして感染していることで今後生産できなくなる。

その時に発生する損害は家保でみてもらえるのですか。

そして、その回答について書面で貰えますか。」

(家保)「確認、検討します。」

 

ということで回答待ちとなった。

そして、その夜の5月31日20時ごろ電話あり

(家保)「損害の補償はできない。書面も出せない」

(私)「それでは責任の所在が不明です。

そもそも、回答のあった「感染は極めて低くなる」ということは、感染リスクがあるということの対策ではないのか。

要は、集合検査をすることで感染のリスクが懸念されるので、回答の対策をすれば感染は極めて低くなる、ということではないのか。

だったら、「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される」ということを、本来登録協会へアドバイスすべきではないのでしょうか。」

(家保)「感染のリスクはあります。」

(私)「でしたら、登録協会へ家保として

「集合検査をすることで感染のリスクが懸念される。清浄化を維持するため自宅検査をするべき」と進言されてはどうでしょうか」

(家保)「家保として伝えます」

ということで電話を切りました。

2019年6月 7日 (金)

牛白血病(BLV)登録検査を自宅検査へ(その1)。

我が農場は、BLVに対して対策を実施し清浄化を達成した農場である。
生産された子牛については「BLフリー」として出荷している。

ただ、それをも脅かそうとしている現状がある。
それが、「登録検査」である。

前回記事 BLV(牛白血病)登録検査や共進会等集合はいかがなものか。

今回、6月4日に受験する必要があり、再度自宅検査について申し入れをしました。
前回は口頭でJA担当を通じての要望をさせて頂いたのですが、まったく伝わらずやむなく集合受験しました。

集合受験 れれ の登録検査

よって、今回は「要望書」を書き提出させて頂きました。
口頭ではいくら言っても、面会してるその人にしかこちらの思いは通じず、途中でもみ消されておしまい。
なので、書類として説明しました。


内容は、
ガイドラインに基づく清浄化後は、農場間の感染を防ぎ、清浄化を維持すること。
しかし、集合検査後は感染の不明な牛となり、隔離飼育はもとより、感染が確認された場合の多大な損害が発生する。
よって、自宅検査を要望する。
といった内容。

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2018年9月 8日 (土)

凍結保存容器(LN2液化窒素用ボンベ)

通称「ボンベ」

牛の繁殖子牛生産の現場においては無くてはならない物です。
中には種雄牛の精液がストローに充填され、液体窒素で凍結保存されています。
また、母牛から採取した受精卵を保存するのにも使用されます。

中には液化窒素が充填され、温度はマイナス196℃(-195.8℃)になります。
というか、正確には沸点がこの温度なので、これ以上の温度の物や空気に触れると蒸発(気化)してしまいます。
蒸発(気化)すると、646倍(0℃)に膨張するようです。

温度で気を付けないといけないのは凍傷。
蒸発することで気を付けなければいけないのは酸欠。密閉した部屋や車の中だと、転倒した場合に急激に室内の空気が窒素に置換され酸欠になります。
それと、膨張することで気を付けなければいけないのは、ボンベの破裂(爆発)。ボンベ内でも常に蒸発しているので、ボンベ自体を完全に密閉してしまうことは大変キケンです。

そんなボンベ、昨年(2017)購入しました。

メーカーも種類もいろいろあります。
私は、クライオワンのDR-17という製品にしました。

選定の基準となる項目には色々ありますが、以下のものが主になるのではないでしょうか。

(1)収納本数
(2)再充填期間
ですかね。

(1)収納本数(DR-17の場合)
 精液ストロー0.5ccが600本、または0.25cc(受精卵用)が1140本となっています。
 収納にはキャニスターという筒状の容器があって、そこにストローを入れます。
 そのキャニスターが6本セットできるようになっています。
 なので、0.5ccのストローなら一つのキャニスターに100本入る計算です。
 ですが、そのキャニスターには更に4区画に分ける仕切りをオプションで入れることができます(写真)。そうなるとこの本数は無理かもしれないですね。
 因みに、このキャニスター、底穴有と無しがあるそうで、私は穴無しにしました。
 引き上げたときに液化窒素に浸かったままか、そうでないかの違いになります。
 確かに浸かったままだと見にくいんですけど、安心感がありますね。


(2)再充填期間
これは、購入後のメンテナンスに大きく影響します。
ある人は毎月充填日を決めてるとか。
ある人は気がついたら空っぽ寸前だったとか。
液化窒素は常に沸騰(気化)していますので、何もしなくても、全く開けなくても、自然に無くなっていきます。
私のDR-17の場合は、
再充填期間:59日となっています。約2か月は入れなくていいのかな?
これ以外に、保持日数があって
保持日数:95日となっています。空になるのに3ヶ月ってこと?

取扱説明書では、容器の全内容量の1/3~1/4に減った時に再充填するのが望ましい、と書かれています。
じゃあ、どうやって測るの?と言ったら、専用のゲージが付いています。
ただのプラスチック製の物差しですが、これを底に着くまでゆっくり差し込み、10秒ほどで出します。すると、液化窒素に浸かった部分のみに霜が付いて底からの残量が分かります。
満杯時の液量が31.4cm
1/3残容量時が10.5cm
1/4残容量時が7.9cm
なので、10cmを下回ったら要注意、8cmを下回ったらレッドラインといったところが、運用基準でしょうかね。
因みに、僅かでも残っていれば内部温度は-180℃に保たれるそうです。
しかし、ホントに残量0の場合、10数時間で-100℃に達し、更に上昇し続けるそうです。

で、実際1年間運用してみた結果は以下の通りです。
初回の充填をして以降、8回再充填しています。

8/22       初回充填量20.3ℓ、金額5,480円
~8/27 370日、総充填量73.9ℓ、再充填金額19,930円

となり、一年間で2万円のメンテナンス代がいることが分かります。

1日の損失量を計算してみると、0.2ℓ(0.1997ℓ)になります。
全て無くなるには、101日になりますので、保持日数95日通りですね。

気になるのは、夏場と冬場での損失量に違いがあるのかですが、表を見ると、

夏場は、0.21ℓ/日、56円/日
春秋は、0.20ℓ/日、54円/日
冬場は、0.19ℓ/日、52円/日で、若干の違いでしょうか。
夏-冬の差が4円程なので、一月で120円の差ですね。

液化窒素を充填してくれる会社の人に、「損失減らす方法ないですかね?」って
聞いてみると、即答で「無い!」って言われました。
計算してみると若干の差は出ますが、-196℃からすると夏冬の気温の差なんて大したことないので、損失量を減らすなんで難しいようです。
ただ、米の保冷庫のような涼しいところに置いておくのは、いいかもしれないですね。
手間ですけどw

少しお高いですが、ここのメーカーにはSRのシリーズもあって、断熱の違いがあり、損失量を半分近くにするものもあるようです。
トータル的なランニングコストを考えると、こちらの方がいいのかもしれないですね。
但し、再充填期間が長いと言う事は、充填するのを忘れる、と言う事もありますので、注意が必要ですね。

と言う事で、ボンベについて書いてみました。
これ以外にも、種類のいろいろとか、輸送方法とか、盗難防止とか、ボンベにまつわることは色々ありますが、また気になったら書いてみたいと思います。
私もそうでしたが、まだ持っていない人には未知の世界ですし、中がどうなっているのかも簡単に見れるものでもないです。
液化窒素を充填する前の写真も添付してますので、参考にして頂ければと思います。


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新品のボンベですね~外回りの布のようなものは保護用です。



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6本のハンドルがあり、その下にキャニスターがあります。


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普段は覗けないですね。底の真ん中に丸い突起が出てます。
その脇にキャニスターが並びます。お互いが当たらないようにですね。


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6本均等に並んでます。うまく脇に寄せないとキレイに入らないですね。


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これが仕切り板。一応ホプションのようです。
これをキャニスターの筒に入れます。

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1~4までの穴が開いていて、蓋になっています。


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これがゲージです。これをゆっくりと底に着くまで差し込みます。
急いで入れると無駄に蒸発してしまいます。


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底に着いたところ。ゆっくり引き上げます。


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最初は全体白くなっていますが、少し間を置くと浸かったとこだけに霜が残ります。


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私は必ず記録を残して、いつでも見られるようにしてます。



Photo
年間2万円のメンテナンス料が要ります。
もし怠ると、これでは済まなくなりますね。
色分けは、夏が桃色、春秋が緑、水色が冬です。


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カタログデータですね。大きさも本数もいろいろです。
損失量0.183ℓ/日なので、若干多く損失してます。僅かですが。


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なるべく1/4は下回らないようにしたいですね。

2018年8月16日 (木)

BLV(牛白血病) いざ!消毒!

BLVの清浄化へ向けて、又は感染拡大防止へ向けて必ず通らなければならないのが「消毒」。

それをサクッとまとめたものが有りましたのでリンクします。

京都府 中丹家畜衛生情報(No.28-4) 平成 28 年 5 月発行
牛白血病感染拡大防止のための 器具等の洗浄・消毒方法について
http://www.pref.kyoto.jp/chutan-kaho/documents/28-4.pdf

ここは、BLVに特化して消毒方法を示されてます。
助かりますね!

農場管理者はもちろん、授精師、削蹄師、除角作業員の方々は、今一度BLVに対する消毒を実行して頂きたいと思います。

それ以上に、

今現在、これが最も実行されなければならない場面は、「セリ市場」です。

セリ市場で感染拡大の可能性の高い場所はというと、セリ後の処置時です。
購買者毎に、専用の耳標を付けたり、鼻輪を付けたりと、必ず出血を伴う処置が、行われております。セリをスムーズに進めるために素早く処置しなければならないので消毒が煩わしくなるのは分かります。
しかし、ここでBLVに感染している牛の血液が器具に付着し、その器具で後の数頭の牛にその血液が付着することを考えると、感染拡大の大きな要因になってると思います。
市場によっては、清浄化牛を謳っているところもでてきました。

市場の運営者サイドで、BLV感染拡大防止についてよく考えて頂きたいと思います。

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